ホームレスでもスマイルはあげられる

takase222014-01-30

都知事選には、メディアでよく取り上げられる数人の有力候補以外にもたくさん立候補している。その顔ぶれと政策を見ていると、世の中には奇人変人が多いなと思う。こういう人たちはどうやって300万円の供託金を調達しているのか、よけいな心配をしてしまう。
私の周りにはいわゆるリベラルが多く、今回の選挙では、細川にするか宇都宮にするかで迷っている人も多い。
脱原発票を分散させずに、勝てる候補(細川氏)に集中して、安倍路線にNOを突きつけようと、本来なら宇都宮氏に投票する人々から細川氏に乗り換える動きがある。新自由主義に批判的であっても、安倍内閣の暴走を止めるためなら、小泉の「毒」をあえて食らうというわけだ。いわば現代版「反ファッショ統一戦線」。日本でこういう動きが大きなキャンペーンとして展開されるのは、かなりめずらしいと思う。
それだけ、リベラル派が、今の政府による「暴走」に危機感をつのらせているのだ。

細川候補のHP http://tokyo-tonosama.com/をみると明日、「細川護熙を応援する有志記者会見」が開かれ、瀬戸内寂聴澤地久枝なかにし礼菅原文太湯川れい子の各氏が登場するという。
菅原文太氏や湯川れい子氏は、前回は宇都宮候補を応援したのが今回は細川候補に鞍替え。ほかの支援者の顔ぶれも錚々たるもので、HPに吉永小百合の顔写真が支援者として載っているのが目を引く。ほかにドナルド・キーン、千住博、私たちが『情熱大陸』で紹介した坂茂さんも支持者に名を連ねていた。
鎌田慧坂本龍一広瀬隆、福島菊次郎といった左翼陣営にいたるまで細川支持になっているのは驚きである。きょうは、宮崎駿が細川支持を表明という情報がツイッター上で流れていた。
こうなると、宇都宮支持層の票を大量に細川氏が食って、順調に支持を広げていきそうなものだが、期日前投票では意外な結果が・・
東京都知事選の期日前投票出口調査で、上位4人の順位に大変動が起きている。舛添要一厚労相(65)がリードしているが、情勢調査で2位だった細川護煕元首相(76)が、元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)に逆転された調査もある。元航空幕僚長田母神俊雄氏(65)も細川氏に数ポイント差まで猛追しており、2月9日の投開票では、想像を絶する結果もありそうだ。
 大手メディアの出口調査によると、舛添氏が40%半ばの支持を集めてトップを走っているが、2位は20%弱の宇都宮氏で、3位に僅差で細川氏がつけ、これに田母神氏が接近しているという。
 某政党が先週末に行った情勢調査では、細川氏が宇都宮氏を上回って2位だったが、その差は数ポイント。田母神氏が急速に支持を増やしていた。「舛添、細川両氏の2強対決」という構図は崩れつつある。》
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140118/plt1401181451004-n2.htm
 情勢が刻々と変わっていく、先を読むのがむずかしい選挙戦になりそうだ。
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さて、「ホームレス人生相談」のつづき。
答えるのは、20年近くホームレスをしている57歳のヒロキさんだ。

「福岡でホームレス状態だった時に、市役所の前で寝泊りしていたことがあって、場所を借りて『悪いなぁ・・・』という気持ちで周りを毎日お掃除してたの。そうしたら、しばらくしたら、清掃係の人がパンをくれたり、洗濯機やシャワーを貸してくれたり、お世話してくれるようになったの。半年くらい、そんな暮らしが続いたかなぁ。
 その日々の中で学んだのが、自分が隣の人に笑いかけたら、自分にも笑顔を返してもらえるんじゃないかということ。ほら、スマイルってタダだから、ホームレスになってもあげられるんです(笑)。
 だから、今年はまずは、お隣の人に自分から微笑みかけることから始めてみてはどうでしょう?
 あなたにとっても、僕にとっても、そこそこいい年になるように、願っています。」

 すばらしい。まったくそのとおりだ。
 いつもこの雑誌の人生相談の回答を読むとすがすがしい気分になる。
 (つづく)