奇跡に感謝して生きる

takase222014-01-05

あさって火曜日放送の「ガイアの夜明け」の仕上げに入っている。
昨日4日は業界でVVと呼ばれるスタジオ編集(テロップ入れ)、きょうは「ナレ打ち」(ナレーション原稿のチェック)、明日がMA(音楽効果とナレーション録り)だ。
タイトルは
「ニッポンの食材... "本当の良さ"を海外へ!」
文化遺産に選ばれるなど、ますます世界から注目されている「和食」。今や世界に日本料理店は5万店以上あると言われているが、その8割から9割が外国人の料理人で、中には日本に来たこともなければ、きちんとした日本料理の作り方を教わっていない人も多いようだ。そこで、海外にいる日本料理人に、本物の日本料理、本物の日本食材の良さをしってもらい、日本の食材を世界に広めていこうという動きが高まっている。その取り組みを追った。
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/index.html
12月8日に行われた外国人シェフによる和食コンテスト「和食ワールドチャレンジ」(写真)を中心に、取材は5カ国におよんだ。関心のある方はどうぞごらんください。
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さて、きのうの続き。
この人生相談の回答者は、大阪で「ビッグイシュー」を販売するMさん、37歳。
この雑誌の売上げでようやく部屋を借りることができた。それを報告しようとした矢先、母親が亡くなってしまった。
息子を亡くして何をする気もなくなった相談者へのMさんの回答はこう続く;
ここで自暴自棄になっても、もう母親に怒られることはない。でも、読者のみなさん、販売者仲間、スタッフとか、血はつながっていないけれど、こんな僕を支えてくれるファミリーみたいな人たちがいる。今の僕には、その人たちを悲しませることはできないんです。
あなたにも、息子さん以外にファミリーと呼べる人たちがいると思うんです。畑の野菜は、あなたが世話してくれるのを待っているでしょうし、あなたが作る新鮮な野菜を待っている家族や友人もいるでしょう。
今年は畑仕事もたいへんだったんじゃないですか?雨は降らないうえ、夏は猛暑だった。台風も次々やってくるし。ようやく実った野菜は、奇跡ですよね。生きてくことは、ほんまサバイバルですよ。

息子さんと家族になれたことも、奇跡だったと思いませんか?
そのことに感謝して、前を向いて生きていってほしいんです。天国の息子さんも前向きに生きているお父さんの姿をもう一度見たいはずです。生きててよかったと、思える日がきっとまたやってくるはず・・・・そう信じて、一歩ずつ、ぼちぼちいきましょうよ

Mさんは、仲間や自然との関係を「奇跡」ととらえて、感謝の気持ちで毎日を送ろうとしている。そこから暖かく相談者を癒そうとしている。
ホームレスにまでなった過程には、つらく惨めに感じることも多々あったはずだ。その体験で挫けずにこうした前向きな姿勢でいられるのはすごいことだなと敬服した。
私も励まされたし、見習いたいと思う。