ミャンマーで1年半に10万人の難民が!

takase222013-04-09

満開のオダマキ
苧環(おだまき)とは「中心を空洞にして巻いた麻の糸玉」で、それに似ていることから名づけられたという。これは、たぶん西洋オダマキ。あまりポピュラーではないが、華麗な美形の花である。
朝日歌壇。わこさんの歌が三人の選者に選ばれていた。三人というのは珍しい。
雪が消え四角に戻ったグラウンド四角く走ってうれしくなった
                  松田わこ
こっちまでうれしくなってくる。
アメリカの郷さん、二首も入選している。そのうちの一首。
KANSHA」とうグッ(ド)・ジャパニーズを囚徒らに教え広める草の根外交
                  郷 隼人
親しかった韓国人の友人が、成田空港で覚醒剤密輸で捕まり、十年以上の刑期で刑務所にいるがいまごろどうしているかな。なかで韓国語を教えていたりして。手紙でも書いてみようか。
ほぼ毎週入選している常連の上田結香さん。いつも、ちょっと気になる面白い歌を詠んでいる。
結婚って自分の先祖の墓じゃなく知らない人のお参りすること?
                  上田結香

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きのう、テレ朝で「ニュースの深層」という番組の収録があった。
番組HPの予告には;
民主化外資殺到!ミャンマーの知られざる難民問題」ゲスト:高世 仁(ジンネット代表)とある。http://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/news/0003/
実際はもう一人、カチン問題に詳しい上村眞由さんもゲストでスタジオトークした。
民主化が進んで「いい国」になったかのイメージがあるミャンマーだが、北部のカチン州では多くの難民が出ていることを1月のブログに書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130107
一昨年6月、17年続いた停戦を政府軍が破り、カチン族の自治政府を激しく攻撃しているのだ。
私は2月に中国雲南省からミャンマー密入国してカチン州の難民を取材してきた。8千人超のジェーヤンキャンプはじめ、4ヵ所の難民キャンプを回ったが、この出方は異常だ。1年半という短い期間に10万人!!の難民が出ているのだ。
正確にいうと国外に逃れるのを難民といい、そこにいるのは「国内避難民」だが、実態はは同じだ。はじめは国境を超えて中国に逃れたものもいたが、中国は、彼らをミャンマー領内に押し戻してしまった。中共にとっては「難民」など存在してはならない。この対応は、脱北者に対するのと同じである。
「避難民」キャンプは国境沿いのカチン側の山中に点々とある。調査と人道支援のためにキャンプに行こうとする国連高等弁務官事務所など国連機関へのアクセスを中国は禁止している。
戦闘の敵方であるミャンマー政府の側からキャンプに近づくこともできない。
こういうわけで、この大量の難民は、実態が知られることなく、国際社会から孤立し、十分な支援も受けられないでいる。まさに「知られざる難民」なのだ。
関心のある方は、11日(木)よる8時から9時、テレ朝ch2(CS)「ニュースの深層」をごらん下さい。私の撮ってきた映像が約二〇分のVTRにまとめられて紹介されます