せわしい日が続いて、残念なから、今年もゆっくり花見をすることができなかった。
桜がすっかり終わったころ、かみさんが「アッツ桜」の苗を買ってきて鉢に植えた。（写真）
えっ、桜とは似ても似つかないじゃないか。それに「アッツ」って？アッツ島しか思い浮ばない。いったいこの花は何だろう？
ネットで検索すると、「ロードヒポキシス」というユリ科の花で、原産地は南アフリカだそうだ。アッツ島守備隊の戦闘にちなんで「アッツ桜」という名で売り出したら一気に広まったらしい。
大東亜戦争の戦地の名前が今ものこる花なんて他にあるだろうか。こんどアッツ島の玉砕について調べてみよう。
・・・・・・・・・・・・
このところ、核恫喝はじめ北朝鮮がらみのニュースが多い。
５日には、北朝鮮は、各国大使館や国際機関に、武力衝突が起きた場合に安全を保証できないとして、退避の検討を求めた。結果、「欧米諸国が、核開発やミサイル発射の構えをみせるなど緊迫の度合いを増す北朝鮮情勢にかつてない高い関心を寄せている」（日経）という。
とんでもないことを言っている北朝鮮ってどこにあるんだ、と地図を広げている欧州の人がいるかもしれない。
そもそも、欧米人の極東への関心は驚くほど低い。
私が高校時代アメリカに行ったとき、社会科の教師が世界地図を広げて、「ミスター高世の国、日本はここです！」と自信ありげに指差した。その指の先にあったのは、なんと朝鮮半島。即座に訂正したが、アメリカ人の知識とはこのくらいなのか、とかなりショックを受けたのをいまでも鮮明に覚えている。
朝鮮戦争にたくさん兵士を送ったはずなのに、朝鮮半島と日本を混同するとは・・。
いまアメリカ人は、ベトナム、アフガン、イラクなどを世界地図上でポイントできるのだろうか。
・・・・・・・・・
今回のハチャメチャな金日恩の振る舞いが、欧米からの、北朝鮮の人権問題への関心につながっていけばいいのだが・・。
3月21日、国連人権理事会は、北朝鮮の人権侵害の実態を調べる調査委員会（COI）を設置する決議案を全会一致で採択した。
ヒューマンライツウィォッチはこれを「画期的な前進」と評価している。
《ヒューマン・ライツ・ウォッチのアドボカシー・ディレクター、ジュリー・デ・リベロは、「このCOIは、北朝鮮政府が数十年にわたり行ってきた人権侵害を明らかにする一助となる」と指摘。「今回のCOI設立は北朝鮮政府に、世界が注目しているのだから人権侵害を止めなければならない、という強いメッセージを送っている。」
(略)デ・リベロ ディレクターは、「北朝鮮の指導者交代が北朝鮮国内の人権状況に進展をもたらすかもしれないという期待はあっという間に消え失せた」と指摘。「COI設立が圧倒的支持を受けたのは、北朝鮮が世界から必死に隠そうとしていた人権侵害を明らかにする時が来た、という強いコンセンサスが世界にあることを反映している。」》
http://www.hrw.org/ja/news/2013/03/21-0
日本国内では、競売にかけられた朝鮮総連中央本部を、池口恵観法主（76）の宗教法人・最福寺（鹿児島県）が45億円で電撃落札したという気になるニュースがあった。
競売は、もともとは朝銀（朝銀信用組合）の乱脈融資の結果。朝銀の破綻は、朝鮮総連元財政局長を含む25人以上の朝銀役職員が逮捕される大事件になり、1兆数千億円の公的資金が湯水のようにつぎ込まれた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100316
池口恵観法主はこう言っている。
「国民に３食食べさせたいと一生懸命だった金日成主席は、北朝鮮にとっては観音様のような存在と思い、『金正日主席観世音菩薩』を作って拝んでいました。北朝鮮に持っていったら、金正日総書記がいたく感動し、（北朝鮮の）成仏寺に置くよう指示された。それ以来、私への扱いも大事にされ、向こうへ行くと、北朝鮮ナンバー３の人間も同席するようになったのです」（FLASH 4月16日号）
去年4月に訪朝したときは、金正日総書記の観世音菩薩像も奉納し、池口法主は「親善勲章第1級」を授与されたという。
人民に食糧を配ることをせずに、核ミサイル開発に国の資源を振り向け、結果300万人を餓死させた「指導者」を「観音様のような存在」と思ったとは・・・。
事実を捻じ曲げるこの法主の行動には、隠された意図があるに違いない。
