写真は、クジラの刺身。
脂がサシで霜降りのように入っているオノミがよしとされるらしいが、その代わりに、赤身に皮の脂を重ねて、ニンニクとショウガ醤油で食べた。うまい!調査捕鯨で北西太平洋で撮れたイワシクジラだという。
皮を焚いて、その煮汁を炊き込みご飯にしたクジラご飯がまたうまい。
昨日、WFF(ウーマンズフォーラム魚)の「浜のかあさんと語ろう会」(第104回)に行って、いただいたのだ。きょうやってきたのは宮城県、石巻市のかあさんで、「テーマは銀鮭とクジラ」だった。
銀鮭の「刺身」「カルパッチョ」「ちゃんちゃん焼き」「あら汁」、クジラの「刺身(赤見と本皮)」「クジラ炊き込みご飯」さらにサバの「竜田揚げ」が並んだ。なんと豪勢な!
ワインが赤白あったが、鯨はどっちなんだ。ケモノだから赤でいいのか?などと言いながら両方とも飲んで気持ちよく酔った。
捕鯨の番組をプロデュースしているわりに鯨を食べる機会がない。以前、WFFにビデオ
制作を依頼され、食品文化論で知られる小泉武夫氏がハリハリ鍋を食べて「鯨はおいしいよ」というシーンを撮影したさい、ご相伴し、たしかにうまいものだなと思った。小学校の給食で鯨が出たのは覚えているが、それ以降は、内陸部で育ったこともあり、縁がなかった。
いま、海外から、日本人自身が鯨を食べなくなっているではないか、と指摘されるように、とくに子どもなどは鯨を食べるなんてカワイソウで気持ち悪いということかもしれない。うちの娘にも鯨を食べる経験をさせたい、と思った次第。
そうしないと、子どもたちの舌はマクドナルドなどのファストフードに占領されてしまう。
では、鯨はどこで手に入るのか、となるが、普通のスーパーで売っているそうだ。ただ、イオンやイトーヨーカドーなどのチェーンは、環境保護団体の圧力で店頭に並べなくなっているという。イーオンは、アメリカの子会社「タルボット」が抗議活動でいじめられるので鯨には関わらないようにしていると聞く。
さて、この日交流したのは、石巻市の「浜のかあさん」で、その一人、江刺みゆきさんは72歳。震災のあと、仮設住宅でくすぶっていたが、カキの養殖の仕事が再開したという。朝8時まで寝ていたのが、今は元通り3時起きで元気で働いているそうだ。被災地では、仕事につけるようになることが大事なのだなと思う。
食べ物と放射能が話題になったので、40人ほどの参加者の前で、私はこんな話をした。
ウクライナの医師に、「日本人はヨウ素の摂取量が多くてラッキーですね」と言われた。チェルノブイリの事故のあと、6000人の子どもが甲状腺がんを発症したことが知られているが、これは放射性物質ヨウ素131によるものだ。事故直後にヨウ素剤を飲ませるのは、甲状腺をヨウ素で満タンにしてヨウ素131が入ってこなくするためだが、日本人は、昆布、ヒジキやワカメなど海藻を摂るのですでに体にヨウ素がたくさんある。これに対してチェルノブイリ周辺は、ヨウ素摂取量が非常に低い地域だという。事故直後は住民に実態を知らせず、ヨウ素剤も配布しなかった。ヨウ素131はスポンジに水が吸収されるように甲状腺に入り込んでいった。
日本人は、海の幸を摂っていたことがよかったのですね、というお話。原発事故に詳しい日本人の医師からも同じ話を聞いたから本当だろう。
きょうの朝日歌壇。
わこさんは、選者3人全員から選ばれた。歌壇版ハットトリック?めったにない。
すごい虹出てるよしかも二重だよ勉強してる場合じゃないよ
松田わこ
梨子さんも入選。
スリッパにマットにカバーにプーさんがいてトイレでも一人になれない
松田梨子(高野選)
とにかく明るい姉妹の歌で週が明けるのは気分がいい。