先月、第2次高市内閣の発足を報じる朝刊の一面を見ておもわず唸ってしまった。
大見出しが三つ並んでいる。
「憲法・皇室典範『改正に挑戦』 第2次高市内閣発足」
「辺野古より長い滑走路なければ『普天間返還せず』 米国防総省の見解判明」
「対米投資第1陣 5.5兆円 人工ダイヤ 原油輸送 ガス火力発電」
“亡国”という言葉がふと頭に浮かんだ。

高市内閣、衆院選圧勝を背景に「国会軽視」とも言える強引な国会運営が目に余る。
予算委員会における首相出席時間が60時間未満という前代未聞の審議日程が提示されているほか、数の力にモノを言わせ、高市首相を国会答弁から遠ざける「高市隠しシフト」が展開されている。また、予算案採決の前提となる地方・中央公聴会の日程について、予算委員長が野党の反対を押し切って委員長職権で強行決定した。
高市首相は3月3日の衆院予算委員会で「イラン攻撃もあり、予算の予見可能性は一層高めるべき時期でもある。何とか早期の成立をお願いしたい」と発言。イラン攻撃までも予算早期成立の口実に使った。予算案の審議時間が失われたのは高市首相自身が解散総選挙を強行したせいなのに。
9日、小川淳也(中道)代表が、首相はじめ閣僚のゆるみ、遅刻、欠席を批判した。

「質問に入る前に2点、総理の率直なところを聞かせてください」と切り出し「この間、閣僚が閣議に遅刻をしたり、委員長が委員会に遅刻して委員会が流れたといったような事態が続いています。自民党総裁として、一言檄を飛ばしていただきたい。もう1点、昨日、総理が応援に行かれた石川県知事選挙で応援された候補が敗れました。この候補の応援そのものが、アメリカのイラン攻撃が始まった直後でしたから、行かれること自体について賛否があったと思います。この2点、率直なところをまずお聞きしたいと思います」。
圧倒的な勢力を背景にした与党の傲慢が目につく。
それにしても、今の世の中をどう表現していいのだろう。
誰かが「底が抜けた」と言ったが、その感覚に私も近い。
さっき、こんなニュースが入ってきた。
【速報】茂木氏、イラン外相に事態沈静化要求
2026年03月09日 20時10分共同通信
茂木敏充外相は9日、イランのアラグチ外相と電話会談し、イランと米国、イスラエルの攻撃の応酬による地域情勢悪化に懸念を示し、事態の早期沈静化を求めた。茂木氏が記者団に明らかにした。
事態の早期沈静化はイスラエルと米国に対して要求するしかないだろう?どうして、こういうことになるのか、理解不能。
川柳の世界でしばらく遊ぼう。朝日川柳より
7日
ホルムズをトランプにせよと海峡名(千葉県 安延春彦)
あの世からリットン率いる調査団(東京都 高橋モトキ)
裏腹に反面教師増えている(兵庫県 河村基史)
6日
これからは「パールハーバー」言えますか(群馬県 峯岸弘和)
5日
後方で指揮官いつも勇ましく(神奈川県 石井彰)
マクロンも終末時計加速させ(宮城県 高橋敏)
さあノアよそなえよ地球(ほし)は断末魔(大分県 小竹実)
4日
トランプのニュースあるたび世が曇る(岩手県 及川正孝)
愚か者歴史に韻をまた踏ませ(兵庫県 上村晃一)
気づいてよ「コイツはダメ」とアメリカよ(大阪府 川上由起)
反戦や平和を言えば笑い草(兵庫県 兵藤新太郎)
3日
話すより殺してしまえホトトギス(滋賀県 岡崎由美子)
無垢(むく)の子ら瓦礫(がれき)に埋(うず)めしたり顔(静岡県 勝田佐喜子)
第三次かも知れないと書く日記(東京都 鈴木英人)
4日の「愚か者歴史に韻をまた踏ませ」
「歴史に韻を踏む」は、マーク・トウェイン作とされる英語の格言"History doesn't repeat itself, but it rhymes."(歴史は繰り返さないが、韻を踏む)から。「まったく同じことは起きないが、似たパターンが繰り返される」つまり、愚か者がまたベトナムやイラク、アフガンのような破局的なことに手を出したと警告したのだろう。
スペイン首相は「過去の過ちを繰り返すな」と声を上げた。トランプに忖度してイラン攻撃を批判する首脳が少ない中、立派である。

「爪の垢でも煎じて飲め」という昔の格言。勇ましい、バカげた発言を繰り返す日本の政治家に進呈しよう。