2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で、猫の日だそうだが、私の誕生日だった。
近年は、「おかげさまで、ここまで生かしていただいた」というわけで、何か“良いこと”を誕生日にやるようにしている。そして24日はロシアの対ウクライナ全面侵攻4年なので、3年前の取材で知り合ったウクライナ・ドニプロの青年ボランティア、マックス君にカンパを送金した。
いま前線の状況がきわめて厳しいと彼に聞いていたので、私にとってはちょっと頑張った金額を送った。すぐにマックス君から「私たちを忘れないでいてくれることに本当に励まされます」と感謝のメッセージが来た。また近く彼とZOOMで結んで交流会を開きたい。
“良いこと”もう一つ。
「ナワリヌイ-This is Navalny」写真展(27日まで)でロシアの政治犯に励ましの手紙を書いてきた。
ロシアではここ数年、とりわけウクライナへの全面侵攻以降、言論の自由をはじめ市民的自由が一気に圧殺されている。プーチンが最も恐れる男と言われた反体制活動家、アレクセイ・ナワリヌイ氏も一昨年、獄中で不審死を遂げた。暗殺と見ていいだろう。

会場の早稲田スコットホールギャラリー(早稲田奉仕園内)では、ロシア各地で獄中にある政治犯の写真と経歴が閲覧でき、彼らに手紙を送る企画をやっていた。手紙をもらった政治犯は自分が忘れられていないと元気づけられ、看守たちは外国から注視されていることを気にとめて待遇を改善することがあるという。





私は男性、女性各一名に手紙を出した。男性は美術教師でウクライナの知り合いに送金したことで「有罪」となり、女性は病気の動物の世話をするボランティアで、SNSでブチャの虐殺を非難したら「5年」の刑を受けた。

写真展で解説してくれたロシア人女性は「ロシアは北朝鮮と同じになってしまいました」と悲しそうに言った。そして「プーチンがトップにいるかぎり、侵略は終わらないでしょう」とも。
ここでもわずかだがカンパをしてきた。
暴力に抵抗する人々と連帯したい。
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朝日新聞の藤原記者の記事は、ウクライナ戦争の現実を深く広く報じてくれるので楽しみにしている。
ロシア語話者もロシアの侵略と戦っているという記事。
ロシア人やロシア語話者を抑圧したから戦争になった、あるいはロシア系対ウクライナ系の民族分断があるなどの誤まった言説があるが、実際はロシア人自身も銃をとってロシアの侵略と戦っている。
いまウクライナのアイデンティティは「民族」ではなく「市民」。様々な民族からなるウクライナの市民として国を守っているのだ。
拙著『ウクライナはなぜ戦い続けるのか』(2024年、旬報社)をもっと広く読んでいただきたい。

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2月24日、高市早苗内閣総理大臣は、英・仏両政府の主催で同日開催された「ウクライナに関する有志連合オンライン首脳会合」に際し書面メッセージを発出した。
他の首脳はみな顔出し対面で議論しているのに、安全保障・国防では強面の「毅然とした」発言をウリにする高市首相は書面お茶をにごす。なぜ?
外務省の「ウクライナに関する有志連合オンライン首脳会合に際する高市内閣総理大臣書面メッセージ」
これに大量のリプが付いているが、ほとんどがウクライナ支援は日本のためにならないという内容。これはロシアのディスインフォメーション(偽情報)作戦である。ロシアが日本で仕掛けているハイブリッド戦争の一環なのだが、一般の人は解できないだろう。

近年、国内政治や選挙―特に今回の総選挙でも、ネットでのディスインフォメーションが深刻な問題になっているが、リテラシーの向上が早急に必要だ。