北朝鮮の美女スパイに会っていた?

takase222008-08-29

脱北女性が北朝鮮のスパイとして逮捕された。
メディアによって情報がまちまちだが、以下は毎日新聞
脱北者を装って韓国に亡命し、複数の軍人に近づいて得た情報などを北朝鮮に送っていた国家安全保衛部所属の女スパイ(34)が摘発され、愛人関係にあった韓国陸軍大尉(27)とともに27日、起訴された。検察、警察、軍情報機関、国家情報院の合同捜査本部の発表を聯合ニュースが伝えた。
 この女スパイはウォン・ジョンファ容疑者。偽装交際するうち本気で愛してしまった大尉を誘い、一緒に北朝鮮に渡るのを目標に、まず日本の永住権を得るため訪日し日本人男性と3回見合いしたという。愛人がスパイと知った大尉から自首を勧められ、迷っているうちに、3年前から内偵していた捜査当局に2人とも逮捕された。
 同ニュースによると、ウォン容疑者は15歳の時、工作員を養成する特殊部隊に配属されたが3年後に負傷し除隊。しかし再び工作員の道に引き込まれ、中国での脱北者送還・韓国人拉致、韓国人との同居、出産、中国朝鮮族男性との結婚など複雑な過程を経て、01年に脱北者を装って韓国入りした。
 脱北者収容施設での教育の後、韓国軍部隊を回って北朝鮮に関する講演を五十数回も行い、愛人となった大尉のほか少佐など数人とも交際していた。
 ウォン容疑者は北朝鮮側から毒薬、毒針を受け取り、韓国情報要員の殺害指令を受けたが、知り合った相手を殺せなかったと自供。97年に亡命した黄長除エ(ファンジャンヨプ)元朝労働党書記の所在確認にも失敗した。重要情報を握って日本に渡った脱北女性の追跡も指示されていたという。》(毎日新聞 2008年8月28日 東京夕刊)
脱北者にスパイが混じっているだろうという話は聞いていたが、実際にいたんだなあ。対北朝鮮融和を主張する人たちは、北朝鮮の「変化」を強調するが、やっぱりあの国は変わっていない。市場経済が広がることは、自動的に政治の変化を意味するわけではない。
女スパイ、偽装交際、愛人、毒針・・・まるで小説だ。日本に何度も来ていたらしい。日本にいる脱北者の居場所を探るため、脱北者組織に近づいたとの情報もある。
きょう午後になって、この女スパイについて私に問い合わせる電話があった。マスコミ関係者で、それも複数。どうやらマスコミ業界の一部で、私が彼女に取材したことがあるとの情報が出回ったらしい。
2004年5月23日のサンプロで「緊急特集!小泉総理再訪朝」を放送したが、この特集の中に、北朝鮮清津(チョンジン)連絡所という工作拠点にいた女性職員がキムスンヒという仮名で登場する。日本海沿岸からの拉致のほとんどには、清津工作員が関わっていた。対日工作を専門とする清津連絡所で、キム・スンヒは、日本人教官三名を目撃したと証言している。
このキムと今回の女スパイが混同されたようだ。
確認のため、番組コピーを再生し、みんなでワイワイいいながら、新聞の女スパイの写真と比べた。年齢はさほど離れていないが、顔の輪郭も目鼻立ちも違う。
「全然違う。別人だね」と言うと、ある人が「でも、女の顔はわかりませんよ。整形でどうにでもなりますから」と言う。ひょっとして、あの女スパイだったりして・・・。