写真は、誕生日プレゼントに、娘からもらった、変わったお菓子。
「市田柿のミルフィーユ」といい、干し柿で上下の層をつくり、中にチーズと栗と柚子をはさんである。
私が干し柿が好きなので、これを選んでくれたという。
むむ、複雑な美味しさ。作ったのは、「信州里の菓工房」という長野県上伊那郡の会社だ。
田舎の会社ががんばっている。
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シリアの避難民の数が増えつづけている。
国外に出た難民が約380万人(トルコに約162万人、レバノンに約117万人、ヨルダンに約62万人)。約8割が難民キャンプではなく、親類や知人を頼って都市部で暮らしているという。
また、国内で避難生活をする人は800万人近くになっていると見られ、国外に出た難民と合わせ、1200万人に達しようとしている。
福島県で今だに12万人超の避難者がいることが大問題なのに、この100倍である。シリアの全人口が2200万人だから、過半数が自分の家を捨てて避難しているわけだ。想像を絶する事態である。いま、現地は非常に寒く、テント、毛布、防寒具はじめあらゆる支援物資が不足しているという。国境なき医師団、UNHCR、日本ユニセフ協会など多くの機関が支援に乗り出しているがまったく足りない状態が続いている。
よろしければ、ご支援を。
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アメリカが有志連合をつくり、イスラム国対策を鳩首協議を続けているが、全くピント外れだとの反論が出てきた。
ヒューマンライツウォッチ代表のケネス・ロス氏が《「IS‐イスラミックステート」との戦いにふたつの大きな落とし穴》と題する論説で、このままではアメリカの戦略は失敗に終わると鋭く警告している。
《米国主導の対IS軍事作戦は今のところ功を奏していません。イラクのシーア派による宗派主義や、シリアのアサド大統領による残虐行為に対処しない限り、事態が好転することはないでしょう。》
《1月31日から2月2日まで行われたミュンヘン安全保障会議に参加した私は、対ISの取り組みは戦略なき行動という実態をあらわにしたという悲しい結論に至りました。
IS対策で何が不可欠かを理解するには、この組織が台頭した背景を思い出すのがよいでしょう。》http://m.hrw.org/ja/news/2015/02/10-0
「イスラム国」だけに焦点を合わせてつぶそうとするのではなく、まずは、シリアとイラクの政府側の酷い行為をやめさせるべきだと論じている。
『イスラム国とは何か』の情勢分析とほぼ重なっている。欧米からこうした声がもっと上がって政策決定に影響を及ぼしてほしい。