欧州を揺さぶるロシアへの警戒感

 ふと気づくと、啓蟄も終わりに近づいている。

 初候「蟄虫啓戸(すごもりのむし、とをひらく)」、次候「桃始笑(もも、はじめてさく)」を過ぎて今は末候「菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる)」。

アシビ(小金井市の八重垣稲荷神社)

 きのう今日はさすがに暖かい。20日はいよいよ春分だ。桜も咲きはじめた。年を取ると加速度的に時間がはやくなるというが、一年経つのがほんとにはやい。

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 ガザでは食糧危機が進み、人口220万人中、50万人がフェーズ5(最悪)の「飢饉」状態になり、赤ちゃんの3割が栄養失調で、どんどん亡くなっているという。

TBSサンデーモーニング17日放送より

 イスラエル軍は、ラマダン中で日没後、家族が集まっているところを狙って空爆。国連の配給施設を攻撃し職員を殺し、配給を待っていた人々に銃撃して21人を殺害している。食糧はじめ人道支援物資の搬入をイスラエルが止めて飢餓を意図的に作り出していることは紛れもない犯罪だ。

 この地獄のような状況のなか、ネタニヤフ首相は140万人が避難しているラファへの地上侵攻計画を承認した。

 日本はイスラエルには断交覚悟の強い姿勢で抗議し、イスラエルに軍事支援するアメリカにも抗議すべきだ。傍観は罪である。
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 きのうはウクライナの戦争が私たちに問いかけるもの~日本人は危機の時代をどう生きるのか」と題してZOOM講演をした。これは私もお世話になったAFSという留学機関の「友の会」が主催なのだが、FBなどで広報したら希望者が増え、参加者はピークで100人を超え90人以上が最後まで聞いてくれた。ウクライナへの関心が低下しているなか、今後も講演を続けていこう。

 『中村哲という希望』のおかげで、中村先生の関連の講演依頼も増えてきた。

 20日には名古屋で『中村哲の仕事 働くということ』の上映会で講演に呼ばれている。10:00~、14:00~の2回で私の講演は14時の会の上映後。場所はウィンクあいち小ホール2(JR名古屋駅近く)。
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 ロシアで大統領選挙が行われている。

 クリミアはもちろん、ロシアが「併合」したとするウクライナの部・南部4州(ドネツク州、ルガンスク州ザポリージャ州、ヘルソン州)でも投票が行われたという。既成事実化が進み、今後徴兵を実施してウクライナ人同士を戦わせることも懸念される。

 一方、ロシアへの警戒が欧州を揺さぶっている。

 12日から行われているNATO軍事演習は冷戦終結後最大規模で、9万人以上の兵士と1,100両以上の戦闘車両が参加するという。日本の航空自衛隊も参加する。

 デンマークではフレデリクセン首相が13日、女性を徴兵対象にする方針を発表した。

 欧州ではノルウェースウェーデンに次いで3カ国目となる。ロシアのウクライナ侵略をにらんだ国防強化策の一環で、26年に導入する。デンマークでは現在、徴兵の対象は18歳以上の男性のみだが、「男女平等」にしたうえで、 徴兵期間も4カ月から11カ月に延長するという。

 さらにモルドバのサンドゥ大統領が7日、フランスとの防衛協定に署名した。

サンドゥ大統領は会見で「侵略者を止めなければ、侵略者は進み続け、前線は近づき続ける」と述べた。

 ウクライナと接するモルドバを巡って、ロシアが情勢不安定化工作を再開させていると懸念が高まっている。防衛協定は訓練や定期的な協議、情報共有のための法的枠組みを定めている。

 サンドゥ大統領になってモルドバは親欧州路線が強まり、ウクライナ戦争以降、ロシアとの関係が一段と悪化している。モルドバ東部の沿ドニエストル共和国は親ロシア派勢力が約30年間実効支配しており、ロシアが軍を駐留させている。沿ドニエストル共和国の議会は先月、モルドバ中央政府の圧迫からの保護をロシア側に要請する決議を採択した。

 欧州は大変な時代になってきた。プーチンが大統領に再選されたあと、どんな動きをするか、欧州で起きる事態に注目しなければ。ウクライナをめぐる状況もそれによって変化していく。