困難な時代も希望を持って生きる

 能登半島地震は被害の深刻さが日に日に明らかになってくる。地元自治体はボランティアの受け入れ態勢がとれないとのことで、とりあえずは募金がよさそうだ。

 5日経つのにまだ支援が届かないところがある。北陸は明日から天気が崩れそうで積雪、寒さが心配だ。一刻も早く最低限の暮らしのニーズが提供されるよう祈ります。

 今年のお正月は初詣にも行かず、母への年始挨拶もせず家にいた。

 出かけたのは3日だけで、水族館劇場さすらい姉妹寄せ場巡演を観に、羽村の宗禅寺へ。出し物は「反魂魔球」。甲子園を目指す球児、らい病院、花咲かじいさん、ムッソリーニなどが時空を超えて絡まるハチャメチャなストーリー。初笑いで英気を養って、今年もやるぞ!

大騒ぎの大団円

 年末年始SNSを見ていておもしろかったのが、津田大輔さんのXへの投稿。

ジャニーズ抜きの紅白、赤組が大差で圧勝したのを見て「組織票って大事なんだな」と思うと同時に、自民党から公明党引き剥がせば、普通に政権交代簡単に起きるんだなって思いました。皆さん今年は公明党をどんどん突き上げる年にしていきましょう。

 ジャニーズは白組の、公明党自民党の「つっかい棒」? たしかに(笑)
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 1998年から続いてる宝島社の新聞広告。

『失われた30年じゃない。
天才たちが生まれた30年だ。』

野球を、フィギュアを、将棋を見よ。ちゃんと世の中を見渡してみよう。
この30年は、たくさんの才能が生まれ羽ばたいた30年じゃないか。
この国は何も失っていない。
あえて言えば、一部の既得権益が消えただけだ。
日本中の新たな才能たちへ。
過去を嘆く上の世代は気にしなくていい。
途方もない目標を口にして、好きなだけ自信をもち、いつも自分を楽しんで、行けるところまで駆け抜けてくれ。

(宝島社からのメッセージ)
誰もが決まり文句のように「失われた30年」と言いますが、本当でしょうか?
近年、歴史的な活躍を見せているスポーツ選手たちを筆頭に、
多くのすばらしい若者と才能が生まれた30年でもあったはずです。
困難に思える時代も、視点を変えればそこには必ず希望がある。
この広告をきっかけに、2024年を前向きに過ごせる人が増えればと願っています

 

 これに賛同の声が上がっているらしいけど、天才称賛の現象については別に解釈する人もいる。

 斎藤環精神科医)「天才が持っているダークサイドに、今や大衆が興味を失っている」。パソコンやSNSの発達でネットワーク化が進み、「外面のキャラクター付けに人々の関心が移り、他者からの承認が大事になった。そういう価値観のもとでは、『愛されキャラ』なのかどうかが重視される」。

 そんななかで登場した「現代の天才」大谷翔平手や藤井聡太八冠などの特徴は―

〇ダークサイドがうかがえず、品行方正
〇卓越したセンスと実力で成功を収めている

 「何より一心不乱に特定の分野に没頭し、好きでたまらないこと。それが『愛されキャラ』になっていて、天才もキャラクターとして捉える今の価値観に合致している」。

 辛酸なめ子「もはや、藤井八冠や大谷選手のような完全無欠な存在しか信じられなくなりそう」。国力の低下、物価高、AIの台頭・・現実に目を向ければ、閉塞感や恐怖が蔓延している。

 「組織の力ではなく、個人の才能や努力で大谷選手らは規格外の結果を出している。まるで神様か宇宙人のようなユニコーン(唯一無二の存在)。尋常じゃないパワーを持つ彼らの存在が日本人の心のよりどころになっている」(以上、朝日新聞3日の記事より)

 

 宝島社が言うように「失われた30年」ではなかったのか、それとも愛されキャラの天才が熱狂的に迎えられること自体が「失われた30年」の結果なのか。

 私は後者に傾くけどな。

 ただし、宝島社の「困難に思える時代も、視点を変えればそこには必ず希望がある」には同感。希望は持とう。

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 今年の最初のトークイベントは今週土曜日(13日)。今年も元気で発信していこう!

会場は国分寺市の憩い広場びぃだま。