きのうウクライナの青年ボランティア、マックス君とのZOOM交流を行なった。

ウクライナが、トランプのプーチンへの肩入れとウクライナ支援の手控えもあって、苦境に立たされるなか、現地の青年は何を考えているのか―そんな関心をもつ30名近い人の参加で2時間、質疑応答と意見交換をした。
はじめ、マックス君は、自分が支援活動を行なっている現場の映像を見せた。彼が「だれかいますか?」と家々に声をかけていく傍ら、砲弾の着弾音が響く。危険な前線近くにも住み続ける高齢者がおり、彼はそういう人々に支援物資を届けている。
また、ウクライナのニュース映像から、ロシアの空爆にさらされる現状を見せた。大きなショッピングセンタと小児がん専門病院が標的にされ、燃えている。ロシアは民間施設をしかも、主に夜、狙って攻撃してくる。まさに一方的な虐殺である。
数日前、ロシアは、あらたにドニプロペトロフスク州に進軍したと発表したが、この州の州都ドニプロにマックス君が住んでいる。いよいよ戦火が近づいているが、彼の家族は全員留まっている。空爆は激しく、ほぼ毎夜、空襲警報があるという。
今回の交流会で印象に残ったマックス君のコメント。
防空システムが首都キーウにのみ配備され、ハルキウ(ウクライナ第二の都市)や自分が住むドニプロなどの空の守りが弱すぎる。キーウの政府や政治家だけを守って、我々市民は無視するつもりなのか。人々は怒っている。この“防空格差”のおかげでドニプロも被害がひどい。これに抗議するデモが何カ月も続いている。
トランプはプーチンを支持し侵略を止めようとしていない。プーチンは止める気がないし、他の国はロシアと戦おうとしない。万が一停戦しても五年後には必ずまたロシアが攻めてくる。だから停戦ではなく完全に戦争を終わらせるしか道はない。
私がロシアの侵略に抵抗するのは、政府のためではない。そもそも政府は好きでない。私は家族、愛するウクライナの人々、国土のために戦っている。それは心、内面からの動機だ。
驚かされたのは、「日本、日本人に何を望みますか?」との質問に対する答えだ。
「私たちは戦争の中にありますが、日本人にはどうぞ平和であってほしいと思います」
ウクライナ人から、日本は平和であってほしいと願われたのである。
交流会が終ったあとで、ある参加者からこんなお便りをいただいた。
「マックスさんの日本人に期待することはなに?の質問の答えが、日本の平和を願う、には涙がでました。自らが絶対絶命な困難の中にありながら、こんなことが言えるなんてすごい。感動しました!今日は参加してよかったです。」
多くの参加者が同じ思いだったろう。こんなことをすっと言えるのはどうしてだろう。考えさせられる。わずかだが、マックス君の支援活動のためにまたカンパを送ろう。
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「ロシアの攻撃はますます激しくなる。ウクライナは終戦を真剣に考えるべきだ」とXに投稿した孫崎亨氏。はやく投降せよとウクライナに迫っている。

これに対して東野篤子氏が反論。そのとおり。
もし暴漢が、自分の家族に一方的に暴力を振るってきたら、はやく降参しろというのか?暴漢から家族を守らないでいいのか。
孫崎氏は反戦と無抵抗を取り違えている。