【拉致問題の闇 第3弾】を公開しました。

今回は、拉致被害者の田中実さんの高校時代の親友、坂田洋介さんが田中さんへの思いと政府の対応の問題点を語ります。



田中実さんの拉致が表に出たのは、『文藝春秋』1997年新年号(96年12月発売)に掲載された張龍雲(チャン・ヨンウン)氏による「日本人拉致組織『洛東江』の二十年」という手記によってでした。関西に存在した北朝鮮の秘密工作組織「洛東江」のメンバーだった張氏は、同じメンバーだった韓某が、自ら経営していた「来大」という中華料理店(神戸市灘区)の従業員だった田中実さんを言葉たくみにウィーン経由で北朝鮮に送り込んだこと、その後、田中さんは日本から拉致された女性と結婚し、男の子を授かったことなどを暴露しています。

2014年に北朝鮮がすべての日本人について再調査を行なう「ストックホルム合意」が日朝間で結ばれると、北朝鮮は再調査した結果だとして、非公式に田中実さんの生存情報を日本側に伝えてきたのです。その内容は、先の張氏と同じく、日本人女性と結婚して男児がいるというものでした。この配偶者である日本人女性も拉致被害者の可能性が十分にあります。さらに北朝鮮は、田中さんの親友で同じ「来大」で働いていた金田龍光さんも北朝鮮にいると認めました。
政府は当然、直ちにその田中さん、金田さんとされる人物と家族に会って人定はじめ事情を確認するかと思いきや、当時の安倍政権はこの生存情報自体を聞かなかったことにし、北朝鮮の再調査結果を受け取らないという挙に出ます。理由は、「八人死亡、二人未入境」という北朝鮮の従来の拉致被害者に関する消息が変わっていない以上、田中さん、金田さんの二人だけでは「世論を納得させられない」からだと言います。
この理由付けについてはすでに「拉致問題の闇第2弾」で批判していますが、もし北朝鮮が生存情報を出してきたのが横田めぐみさんと有本恵子さんの二人だったら、政府は同じ対応をとって、二人を見捨てたでしょうか。
https://youtu.be/LBNyWPggBRc?si=NyHAfrDwM-Xy9mqD
田中さん、金田さんはともに赤ちゃんのときに家庭の事情で児童養護施設に預けられて育ち、名乗りを上げる家族がいません。しかし、田中実さんは政府認定拉致被害者17人の一人です。家族がいるかどうかで差別されるいわれはありません。
北朝鮮が生存情報を伝えてきてからもう11年。表に出る家族がいない田中さんのために、高校の同級生たちが「田中を見捨てるな」と声を上げています。
政府は生存情報を受け取ったことと、これまでの経緯を国民に秘匿しています。そしてこの深刻な問題をマスコミはほとんど報じていません。
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