特定秘密で覆い隠された人質事件の真相

takase222015-06-04

ガクアジアイ。いいですね。
アジサイ(紫陽花)は、昔から日本列島にあった花だが、これが欧米に渡って品種改良され、日本に逆輸入されたのが、今は主流になっている、こんもりと半円球に咲く「普通の」アジサイだそうだ。
先日、山野草の展示会をのぞいたら、いくつもの種類のヤマアジサイがあって、みなガクアジサイ系だったので、納得した。アジサイの原種はヤマアジサイなのだ。
こういうのを知ってからガクアジサイを見ると、何か「ゆかしい」感じがする。
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きのう、秘密保護法違憲・差し止め訴訟の口頭弁論を傍聴した話を書いたが、その後の集会で、原告側弁護団の弁護士がこう言った。
「政府の文書を開示請求すると、開示された文書のかなりのところが黒塗りになっていて憤ったものだが、秘密保護法が施行されたら、黒塗りどころか、文書自体が出てこなくなるのではと危惧していた。それが、今回現実になった」。
林克明さんが、「イスラム国」に二人が殺害された邦人人質事件の経過についての文書一式と安倍首相が触れた中東への「人道援助」についての文書を内閣府に資料請求したところ、内閣府からは「文書不存在」との回答が来て、何も開示しなかった。
黒塗りさえも出てこなかったのだ。

こんな大事な案件の文書は存在するに間違いないのに、「不存在」とは・・・・
秘密保護法ですべてをブロックしようとしているわけだ。

2月4日の衆院予算委員会で、岸田外相は邦人人質事件について「特定秘密保護法の対象となる情報がありうる」 と述べ、安倍首相も「外国での邦人に対するテロ事件であり、(特定秘密に)該当し得る情報が含まれ得る」と発言していた。
官房長官は、人質事件の検証作業について、「インテリジェンス(秘密情報)にかかわる部分を除いて公表したい」と断っている。

特定秘密法に則ってやりますよ、と宣言している。
はじめから、情報は出さないと決めていたのだ。

その結果出てきた検証報告書が、いかにお粗末かと批判したのが拙稿「政治責任を含め再検証が必要>イスラム国・邦人人質殺害事件の報告書を政府が発表」だった。
関心のある方はお読みください。
ttp://s.news.mynavi.jp/news/2015/06/01/089/

事態はここまで来てしまった。しかし、メディアはほとんど取り上げていない。
そのことが怖い。