さっちゃんNHKのドラマに登場

イランでは目に見えるかたちでの運動は封じ込められつつあるが、体制内部の亀裂と変容はどんどん進行しているようだ。
ハメネイ最高指導者=アフマディネジャド大統領への不満の意思が保守派の中からも公然と表明される事態になっている。
《【カイロ=村上大介】英BBC放送は25日、イラン地元紙の報道として、同国の強硬保守派、アフマディネジャド大統領の再選を祝うために24日夜にテヘラン市内で開催された祝賀パーティーに、招待を受けた国会議員(定数290)のうち105人しか出席しなかったと報じた。改革派議員は約50人であり、保守派議員も130人以上が欠席したことになる。保守派有力者のラリジャニ国会議長も姿を見せなかったという。》(産経)
こうしたなか、革命防衛隊がさらに前面に出てきたようだ。
《【テヘラン=久保健一】大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派アフマディネジャド政権の支持基盤である精鋭部隊「革命防衛隊」が、事態収拾に本腰を入れている。混乱を通じて、革命防衛隊が政治の前面に出る状況に拍車がかかっている。
 26日のイラン学生通信によると、首都テヘランを管轄する革命防衛隊のファズリ司令官は「国民の安寧を乱す試みは失敗した」と述べ、デモ鎮圧がほぼ成功したと強調した。
 イラン当局は、抗議デモ鎮圧の主力部隊に、武装警官や革命防衛隊傘下の民兵組織バシジをあてている。だがテヘラン中心部で13人が死亡した20日のデモ鎮圧には、革命防衛隊が投入されたとの目撃情報がある。
 アフマディネジャド政権は、大統領をはじめ、ジャリリ国家安全保障最高会議書記、マフスーリ内相、ナジャル国防軍需相ら安全保障にかかわる政府要職のほとんどを革命防衛隊やバシジ出身者で占める。多くが、40〜50歳代の非イスラム法学者だ。革命直後から指導的役割を担った最高指導者ハメネイ師らイスラム法学者中心の「第1世代」と区別し、保守派内の「第2世代」と呼ばれる。》(読売)

欧米が非難を強める一方、アフマディネジャド政権は、改革派の運動に外国からの邪悪な働きかけがあるとして対外姿勢を硬化させている。イランの孤立が進みそうだ。オバマ大統領の出方をふくめ、後日あらためて書こう。
ところで、長野県で教師をしている昔からの友人から、サヘル・ローズの『戦場から女優へ』をさっそく図書館に入れるとのメールが来た。ありがとう。
そのサヘル、明日27日(土)の夜9時NHKのドラマ「風に舞いあがるビニールシート」に、難民のピアニストの役で登場する。新聞のテレビ欄に彼女の名前も出ていた。どんどんメジャーになっていく。
オスカーを取りたいなどと大言壮語しているが、どれほどの演技力なのか、見てみよう。