参院選に「外国人」問題が急浮上

 参院選の選挙戦がたけなわだ。

 今回、異様なのは「外国人」問題が急に争点に浮上したこと。

 参政党や日本保守党など新興右翼政党だけでなく、煽られるような形で自民党や維新の会も外国人の「過剰な支援」を切る方向に向かっている。

 とくに「日本人ファースト」を掲げる参政党が、支持を急拡大させている。支持率は自民、立憲についで3位。某民放の各政党代表インタビューのYoutube動画配信では、初日、参政党の神谷宗幣氏の再生数がダントツに多く、石破総裁(自民)のなんと百倍超だったという。

 「日本人ファースト」はそれ自体はヘイトにならないが、これを強調することで支持者のヘイトスピーチが煽られる、そのことを政党側も分かっていてやっている、という意味で、事実上ヘイトスピーチの効果を狙ったスローガンになっている。

 こういう政党が、得体のしれない勢い、うねりで一気に権力にのし上がるという現象はきわめて危険で、注視していきたい。

 しかし、外国人が治安を乱している、外国人が優遇されて日本人が不遇な扱いを受けているなどの言説はほとんどが虚偽である

 以下のグラフは、日本で外国人が増えているのに、犯罪は減っていることを示す。こういうファクトチェックをマスコミは精力的にやってほしい。

報道特集12日放送より

 このかん、本ブログをずっとお休みしてすみません。

 実は本を執筆していて、空いた時間はすべてそれにつぎ込んでおり、連日睡眠時間4時間で書き続けました。時間的にも精神的にもブログを書く余裕がなかったのです。

 きのう、ようやく初稿を出版社に提出、ほっと一息ついたところです。原稿はどんどん長くなって30万字、新書4冊分の分量にあたります。出版予定が決まればお知らせします。よろしくお願いします。