北朝鮮はそんなにすごいのか

今、北朝鮮は核施設(原子炉、再処理工場、核燃料製造工場)の無能力化を中断、現状復帰を進めつつある。23日にはIAEAの封印を解き、監視装置を外した。特に使用済み燃料からプルトニウムを抽出する再処理工場の再稼動への動きを強めているのが気がかりだ。
こういうときこそ、専門家の正確な分析を聞きたいものだが、状況はますます分りにくくなってきている。
マスコミに出てくるのは、「したたかな外交手腕」、「北朝鮮に振り回される国際社会」、「駆け引き上手」といった決まり文句だ。これは形を変えた北朝鮮礼賛だ。でも、北朝鮮って、そんなに「すごい」のか?
いや北朝鮮はそんなものではない。我々の常識を超えたとんでもない国家らしい。
例えば、重村智計教授によれば、金正日はとっくの昔に病に倒れ、2000年以降、公式の場に出てくるのは影武者なのだと言う。
ええっ?そうすると、ここ数年、小泉総理や金大中ノムヒョン両大統領はじめVIPと握手し会談していたのはニセモノだったというわけ?
いま我々が重病かどうかと騒いでいるのは、将軍様ではなく「替え玉」だった!全世界が文字どおり北朝鮮に振り回され、騙されていることになる。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とは聞いたことがあるが、国のトップの「替え玉」が数年に亘って国際的に認知されるなど、人類史に出現したこともない幻想小説の世界。
もし本当なら、すぐに北朝鮮に対して「参りました!」と降参したほうがよい。だって、こんな「とてつもない」国と争っても、絶対にかなうわけがないではないか。
北朝鮮のイメージは、なぜ怪物のように得体の知れないものになってしまったのか?
(つづく)