ついに朱鷺(とき)のひなが巣立ちをした。しかも複数。
《環境省は26日、新潟県佐渡島で野生復帰を目指して放鳥した国の特別天然記念物トキのひな1羽の巣立ちを新たに確認したと発表した。自然界での巣立ちは、25日に38年ぶりに確認されたひなに続き2羽》(時事)
いったん絶滅した野生動物を再び野生で繁殖させることに成功したのだから、世界的快挙といえるのではないか。
佐渡トキ保護センターの獣医、金子良則さんはじめ関係者のみなさんの喜びようは大変なものだろう。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20110515
さらに、2羽に続きそうなひなが何羽もいるという。期待したい。
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きのう、いい天気だったので近くを散歩したら、ジャガイモの花を見つけた。
ジャガイモの花は、とてもきれいだ。初めて見る人はほとんど、「あのジャガイモが」と驚く。これは新大陸の原産で、もともと日本にはオランダ人がジャワのジャカルタ(ジャワトラ)から持ち込んだところから命名されたという。
各地でさまざまな呼び名があり、私は子供のころ「ニドイモ」と呼んでいた。植物にも詳しい環境ジャーナリストの佐藤由美さんから、それは年に2回収穫できるので「二度芋」なのだと教わった。彼女も山形県出身で、やはり「ニドイモ」と呼んでいたという。
さらに、こんな歴史もある。
《アイルランドの小作農家たちは以前は主に麦を栽培していたが、地主に地代を納めなくてもよい自分らの小さな庭地で、生産性の非常に高いジャガイモの栽培を始めた。それによって、ジャガイモが貧農の唯一の食料となってゆき、飢饉直前には人口の3割がジャガイモに食料を依存する状態になっていた。ジャガイモは寒冷地でも良く育ちアイルランド人口の増加を支えた。しかし、1845年から1849年の4年間にわたってヨーロッパ全域でジャガイモの疫病が大発生し、壊滅的な被害を受けた。ジャガイモを主食としていた被支配層のアイルランド人の間からは、ジャガイモ飢饉で100万人以上ともいわれる多数の餓死者を出した。また、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどへ、計200万人以上が移住したといわれる。》
お手軽にWikipediaですみません。
このときにケネディ家も移民している。
ジャガイモ飢饉がなければ、アメリカにケネディ大統領も出なかったわけだ。
うんちくはいいとして、ジャガイモの花、実にいいものです。ジャガイモは日本には「観賞用」として入ってきたほど。
近くの農地でぜひ鑑賞してみてください。なごみますよ。