きょうの畑は暑かった。35度くらいあったんじゃないかな。
草むしりという地味な作業を黙々とやる。汗だくになって水でも飲むかと水筒を取り出すと、栓が緩んでて水が全部ザックに漏れていた。踏んだり蹴ったりで意気消沈するも、色とりどりの収穫に満足した。
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節気は小暑(しょうしょ)も終わりかけ。梅雨も明けて夏本番だ。
7日からが初候「温風至(あつかぜ、いたる)」。同じ南風を梅雨時は黒南風、梅雨が明けると白南風と呼ぶそうだ。
12日からが次候「蓮始開(はす、はじめてひらく)」。『男はつらいよ』の主題歌、♪ドブに落ちても根のあるやつは、いつかは蓮(はちす)の花と咲く~を連想。
17日からが末候「鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)。候の読み方はいろいろあって、「たか、すなわちがくしゅうす」もあるが、「わざをならう」の方が味がある。ヒナが巣立ちの準備をする頃という意味だそうだ。
私が飼っているメダカが4月以降、産卵の季節に入ってたくさんの稚魚が生まれてきた。はじめは目を凝らさないと見過ごすほど小さい稚魚(体長2ミリくらいか)が、みるみる成長して活発に泳ぎ回る。稚魚には食べやすいように大人の餌を細かく砕いて朝晩与えている。
注意すべきは共食いで、鉢を「大人」「若者」「赤ちゃん」と三つに分けている。稚魚は2センチ近くになると「赤ちゃん」鉢を卒業。「若者」鉢に移して、後に孵化する稚魚を食べたりいじめたり(いじめる意識はないと思うがさかんに追い回す)しないようにしている。孵化しても「若者」まで育つのは1割か2割。我流の育て方でやっているが、今年はこれまで10匹ほどを「若者」に昇格させた。動物と暮らすのは楽しいものである。
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コロナは「第5派」。首都圏のコロナ感染拡大のペースがすざまじい。
きょうの東京の新規感染者は速報値で1,420人。対前週比は140.5%にもなる。
ここにきて感染症対策分科会の尾身茂会長が、「人々が緊急事態(宣言)に慣れ、飲食店も『もう限界だ』との声も聞こえる中で、人々の行動制限だけに頼るという時代はもう終わりつつある」と語った。
これは15日開かれた参院内閣委員会の閉会中審査での発言。
《尾身氏は新型コロナの感染防止について、PCR検査の拡充や二酸化炭素モニターの設置、下水でウイルスを高濃度で検出する技術などを例に挙げて「日本には優れた科学技術がある」と説明。そのうえで「休業要請はもちろん大事だが、サイエンス・テクノロジー(への投資)は、それに比べるとずいぶん効率の良いお金の使い方だ」として、科学技術への投資を拡大して感染拡大の抑制を図るべきだという考えを示した。》
尾身氏は去年、PCR検査の拡充には否定的な立場だったが、まあ、これ自体は正論なので、政府にはしっかりやってほしい。
酒を出さないよう要請するなどというのは対策ではない。欧米でやっているように、感染者を速く隔離し、ワクチンを打った人や陰性証明のある人にはさまざまなアクセスを許すことで、経済も回せるはずだ。
日本でも7月26日(月)から「ワクチンパスポート」の申請受付が始まるが、これがまた恥ずかしいデジタル後進国の醜態を見せそうだ。
まず当面は、海外への渡航に必要なパスポートを持っている人が対象。これでは国内の経済活性化に役立たない。海外渡航に利用するだけなら、パスポートのICチップにデータを入れるだけで済むのでは。
申請の窓口は、ただでさえ事務がパンク状態の市区町村。そしてワクチンパスポートは「紙」のみで発行するという。
欧米ではスマホをかざして「ワクチン証明」や「PCR検査陰性」を示し、劇場やイベントに入場する。それが日本では「紙」、なんで??
しかもこのワクチンパスポートには顔写真がない。どこまで証明書としての信頼性を担保するのか。
せっかく大号令で普及させた「マイナンバー」とワクチン証明は連動しないのか?
いまだにファックスで事務連絡をする後進国だからなあ・・
「この接種証明書のデジタル化と、保持率を高めることによって、海外渡航に限らず、観光や、旅行、外食、イベントなど、日本のコロナの出口戦略がみえてきそうなものなのに…」との神田敏晶氏(ITジャーナリスト)の意見に賛成。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20210715-00248017/
やることなすことがみな、ちぐはぐな日本政府。
ちゃんとサイエンスとテクノロジーでやってくれよ!
きょう朝の「ウエークアップ」(読売テレビ)に菅首相が出て、オリンピックの意義を問われ、また一つ覚えのように、1964年の五輪でみた東洋の魔女、ヘーシンク、マラソンの円谷の名前を出して無内容な話を繰り広げた。
ひょっとしてこんな国なのニッポンは (岡山県 曽根ゆうこ 朝日川柳6月29日)
というわけできょうのGLIM SPANKY は「愚か者たち」をどうぞ。