白いドクダミの花が咲き始めた。
写真は八重咲きのドクダミ。園芸用に改良したのだろうが、優雅ささえ感じさせる。
梅雨が近づいている。
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21日の朝日歌壇、わこさんが入選。
お客さん三人だけのマジックショーパパの新作「不思議なヒヨコ」
松田わこ(馬場選)
みんな笑顔。幸せを絵にかいたような家族の風景だ。
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テレビでいっせいに東電のもうけの9割は家庭用から、という情報を取り上げている。
《東京電力が申請した家庭向け電気料金の値上げの妥当性を検証する経済産業省の審議会「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念(あんねん)潤司中央大法科大学院教授)は二十三日、東京電力などの全国の十電力会社の収益構造を明らかにした。東電の販売電力量の六割は企業など大口利用者向けだが、利益の九割は家庭向けで上げていた。
全国平均でも傾向は同じで、家庭向け料金が企業向けより、大幅に割高になっている実態が初めて明らかになった。》(東京新聞、23日夕刊)
電力会社の平均では7割くらいだが、東電はかなり割合が高い。
記事では「初めて明らかになった」と書き、枝野経産相もテレビで「この利益割合の具体的な数字が、経産省も初めてわかった」などと言っている。ほんとですか?こんな基本的な情報がなかったはずはないと思うのだが。
それにしても電力会社というのは実態がどうなっているのか分からないものだ。
このところ、東電という会社の体質にあらためて驚かされるニュースが続く。
まず、夏のボーナス支給の見送りが決まった。ボーナスゼロは初めてのこと。
えっ!去年の夏と冬はボーナスが出ていたのか!と驚いた人も多いことだろう。
《東京電力は今夏の社員へのボーナス(賞与)支給を見送ることを決めた。10日、労使交渉が妥結した。東電が賞与を見送るのは初めて。福島第一原発の事故後も、昨年の夏と冬は前年の半分の水準で支給した。
東電は政府に認定された「総合特別事業計画」で、10年間に1兆2758億円の人件費削減を盛り込んだ。賞与は少なくとも2012年度末まで管理職が62%、一般職が50%以上減らす方針だが、電気料金値上げを理解してもらうには今夏の賞与は見送るべきだと判断した。今冬の賞与は改めて労使で検討する》(朝日新聞)
今回見送るのは、電気料金の値上げのためのポーズなのだ。
東電は、原発事故で被災者にどれほど巨大な犠牲を強い、どれほど深刻なダメージを日本に与えたのか、1年以上たっても分からないらしい。刑事責任を問うことも十分ありうる事態なのに。
冬は「改めて検討」だと。東電をつぶさないようにと巨額の公金がつぎ込まれているときに・・・。
さらに驚くのは役員の天下りのニュース。
《福島第1原発事故を受けて6月下旬に引責辞任する東京電力の役員のうち、高津浩明常務(59)と宮本史昭常務(57)が辞任直後にグループ企業の社長に就くことが22日、分かった。
高津氏は電気料金値上げに理解を求めるためメディアにも登場。値上げ論議が始まったばかりの中での「天下り」に、利用者側からは「責任を取ったことにならず、開いた口がふさがらない」(全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長)などと批判の声も出ている。
東電で「お客さま本部長」を務める高津氏は6月27日に辞任し、翌28日に東京証券取引所1部上場の電力機器メーカー、東光電気の社長に就任する》(共同)
高津常務は、先週テレビのスタジオに出て「料金値上げにご理解を」とひたすら低姿勢で受け答えしていた。「責任」や「お詫び」、「誠意をもって」などの言葉を何度繰返しても、やってることがこれなのか・・・。
ここまで腐った組織ならば、「解体的出直し」ではなく、ほんとに解体したらどうか。