強まる侵略反対の声

 お知らせが2件あります。

 まずはテレビ番組の放送案内です。取材、編集でちょっとお手伝いしただけですが、2年ぶりの番組制作でちょっと新鮮な感覚を味わいました。

NHK BS1】3月6日(日) 午後10:00∼10:49
ザ・ヒューマン 「立ち止まらない外科医」
 大腸がんが専門の札幌医科大学・竹政伊知朗教授は手術支援ロボットのエキスパート。北海道の医療過疎に対し手術の「遠隔指導」を研究。外科医療の最前線で挑み続ける日々。
 再放送は3月8日(火) 午後5:00∼5:49と3月13日(日)午前8:00∼8:49

www.nhk.jp


 「ザ・ヒューマン」という番組は《様々なジャンルで新たな世界を切り開こうとする[ヒューマン]たちの心揺さぶられる生き様を描く、本格派ヒューマン・ドキュメンタリー》(番組HP)で49分。2倍の尺(番組の長さ)の「情熱大陸」みたいなものです。

 今回の主人公はすごい人で、世界に誇れる日本人の一人だと自信を持って言えます。

 大腸がんは日本人がかかるがんのトップで、女性では死因の第1位。ある意味、身近なテーマでもあります。ぜひ、ご覧ください。
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 もう一つのお知らせ。
高世仁のニュース・パンフォーカス】No.24「沖縄の基地を、あなたの町に引き取りませんか?」を公開しました。
 1月下旬、沖縄を訪れ、このまま本土復帰50年を迎えていいのかと反省させられました。米軍基地の問題は、本土の人間にとって「自分事」のはずです。問題提起として書いてみました。

www.tsunagi-media.jp


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 ロシアが攻め込んだウクライナは「危険地」となったからか、まだ記者を入れていないメディア企業がある。戦争の現場に取材班を入れないとは、どういう了見なのか。日本メディアの臆病風にもほどがある。

 日曜まで編集スタジオにこもっていたので、詳しくフォローしていないが。週末の段階では、TBSがキエフJNN特派員を送っている。また、TBS「報道特集」の金平キャスターが陸路ルーマニアから入国、土曜夕方の放送時刻に西部の国境の町の街頭からリポートしていた

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TBS系JNNの記者はキエフからリポート。26日の「報道特集」より

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金平キャスターはルーマニア国境にちかいウクライナ・チェルニフツィからレポート(26日報道特集

 NHKウクライナ西部の町にいるのだが、ホテルの中からリポート。空襲警報が何回鳴ったなどとあまり面白くない内容で、「危ないから外に出るな」と上司に指示されているのかなどと勘繰りたくなる。

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NHKポーランド国境に近いウクライナ・リビウから。(26日)

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いつも室内からリポートするNHK(26日)

 テレ朝は大平一郎記者がやはりポーランド国境沿いのリビウからリポートしていた。

 土曜の朝の日テレ系「ウエークアップ+」(読売TV)では、NNNの記者はウクライナには入っていなかった。国境のチェコの町にいて、逃げてくるウクライナ人を取材していた。これはこれで一つの手法だが、やはり肝心のウクライナに入って報じてほしい。
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 ロシア人の、ロシア内部からの反発を大きくしたい。

 国際制裁はそれ自体が「効く」というより、それが内部矛盾を広げて権力層の動揺を誘うことに、より大きな意味があると思う。

 ロシア科学者や科学記者が反戦書簡を公開した。

《ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、科学界からもロシアを非難する声が上がっている。

 ロシアの独立系科学サイト「TrVナウカ」は24日、ロシアの侵攻に反対するロシアの科学者や科学ジャーナリストによる公開書簡を掲載した。すべての軍事作戦をすぐに止めるよう求めている。

 書簡は「新たな戦争の責任は完全にロシアにある」と指摘し、ウクライナがロシアの安全保障を脅かしていないことは明らかで、戦争は「不公平で無意味だ」としている

 さらに、戦争によってロシアは世界ののけ者として孤立すると警告。「我々科学者は通常の仕事をすることができなくなることを意味する。他国の同僚との協力なしに研究を続けることは考えられない」として、ロシアの文化や技術がさらに立ち遅れるとした。サイトによると、2千以上の署名が集まっているという。》(朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASQ2V76K0Q2VULBJ00F.html?iref=pc_photo_gallery_bottom

 

 去年ノーベル平和賞を受賞したジャーナリスト、ムラトフ氏も政権を批判している。また、彼が編集長をつとめる『ノーバヤ・ガゼータ』紙が興味深い記事を出している。

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ムラトフ氏(時事)

《2021年のノーベル平和賞受賞者で、ロシアの独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長ドミトリー・ムラトフ氏は24日、プーチン大統領の命令によるウクライナ侵攻について「(政権内に)戦争を止める人は誰もいない。だからこそ、われわれは悲しみと共に恥を感じている」と心境を語った。

 ムラトフ氏は同紙サイト上の声明で、「最高司令官(プーチン氏)は手の中で、高級車のキーホルダーのように核のボタンを回している」と痛烈に批判。核戦争の恐れがあるとした上で「ロシア人の反戦運動だけが、この惑星上の命を守ることができる」と述べ、ウクライナ侵攻に反対するよう呼び掛けた

 一方、同紙はソーシャルメディアへの投稿で、プーチン氏が24日にウクライナ軍事作戦を発表した国民向け演説が、動画ファイルの記録から21日に作られた可能性があると伝えた。親ロシア派の独立承認を決めた21日の国民向け演説と比較すると、プーチン氏が着けたネクタイの色も一致しているという。

 同紙はまた、ウクライナとの国境付近上空が22日から飛行禁止になっていたという航空管制情報があるとも報道。動画が作られた日も踏まえると、本来は「ウクライナ侵攻が22日に計画されていたものの、われわれが知り得ない何らかの理由で延期されたことをうかがわせる」と指摘した。》(時事)

https://news.livedoor.com/article/detail/21735613/

 ロシア国内のこういう動きを支援し、広げていきたい。

 一方、中国では歴史学者反戦声明を出したが、閲覧不能にされた
《中国の歴史学者らが2月26日、ウクライナに侵攻したロシアを批判し、プーチン大統領に停戦を求める声明を中国のSNS上で発表したが、間もなく削除された。ロシア寄りの姿勢を示す中国政府の立場にそぐわないと当局が判断し、規制した可能性がある。

 声明は南京大の孫江教授ら5人の学者が連名で出した。核兵器国であるロシアが「弱い兄弟国に殴り込みをかけた」と非難し、ウクライナ国民に対しては「痛みを我が事のように感じている」と共感を示した。侵攻は国際関係のルールを踏みにじると指摘し、「不義の戦争に反対する」と強調した。中国政府の立場には言及していない。

 声明は、「インターネットサービスの管理規定に違反する疑いがある」として閲覧できなくなったが、その後も画像として拡散されている。》(読売新聞)

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 学者有志が発表したのは「ロシアのウクライナ侵攻と私たちの態度」という文章。「ウクライナ国民の国を守る行動を断固支持する」とも主張しているという。中国は直接の戦争当事国でないのに、これが当局に削除されたのだ。

 中国は今回のウクライナ侵略の裏のキープレイヤーとして注目されているので、自覚した中国市民の動向に関心をもつが、言論弾圧の程度が「世論」形成を許さないレベルになっているのか。

 引き続き注視。