今夜はトウモロコシご飯だった。
甘くてうまい。おかずがいらないくらい。
トウモロコシ飯というと北朝鮮だが、あちらで食べているのは日本の甘くて柔らかいものとは全く違う。
山梨学院大学の宮塚利雄教授にお供して中朝国境に行ったとき、トウモロコシ飯とはどんなものか、頼んで作ってもらい食べてみた。中国側の作物だから北朝鮮のよりはましだったろうが、かなりまずかった。北朝鮮で米の代わりに食糧にするトウモロコシは、家畜の餌用の品種で、収量は多いので腹を膨らせるにはよいそうだ。
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満月だ。
きのうは雨模様で曇っていたが、今夜は涼しい澄んだ空気の夜空に美しい真ん丸なお月様がこちらを見ている。
深夜、月を見ろと寝ていたかみさんと娘を起こすと「信じられないくらいきれい！」と感動して喜んでいた。いつも月なんか見ていないからなおさら驚いたのだろう。
月と関係あるルナティックlunaticという英単語が精神異常を意味するように、月の光は心に食い込んでくる。
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原発事故による自殺で東電に賠償を求めた訴訟として初の判決が確定する。
《東京電力福島第一原発事故で避難し、2011年7月に自殺した福島県川俣町、渡辺はま子さん＝当時（58）＝の遺族に対する約4900万円の賠償を東電に命じた8月26日の福島地裁判決について、東電は5日、控訴しないことを決めたと発表した。》（東京新聞）
そして、きのう8日、渡辺はま子さんの自宅を東電幹部が訪れ、夫の幹夫さんに謝罪した。
《「３年前の事故で貴い命を奪う結果になってしまい、本当に申し訳ありません」。はま子さんの遺影に焼香した東電福島原子力補償相談室の近藤通隆室長は、そう言って幹夫さんに深く頭を下げた。》(朝日新聞)
よかった。
渡辺はま子さんの自殺については、「原発事故の完全賠償をさせる会」などが制作したＤＶＤ『あやまれ つぐなえ なくせ原発・放射能汚染〜いわき市民と避難住民のたたかい~』に取り上げられている。
実はこのＤＶＤは弊社のスタッフが取材・制作したもので、1000円で売り出されているので関心のある方はお求めください。
http://media.wix.com/ugd/8b6c85_6fe1c1afb07c4d08bf771e38c1d198a7.pdf
この判決については、とても良識的なものだと評価した。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20140829
ただ、これは、原発事故で避難している人への心身を蝕むストレスについて、東電の責任を認めて賠償させることが妥当であるという観点からであって、個人の生き方という点からいえば、「原発事故が自殺の原因」とはいえない。
アドラー心理学に関連して、「いじめが原因で自殺した」とは言えないと書いたが、これと同じである。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20140803
この判決は自死というものをどうとらえるかという意味で、非常に興味深い。
判決は《自殺への事故の影響度合いを「８割」と認定した》と毎日新聞は報じている。
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20140827org00m040008000c.html
どうやって「8割」となるのか、判決文を読んでみた。
（つづく）
