ソウルには今も黄色いリボンが

takase222014-09-14

急な出張で1泊でソウルへ行き、ゆうべ遅く帰国した。
韓国に最後に行ったのは、国宝、南大門が放火されて燃えた2008年だったから、もう6年ぶりになる。
とても面白い取材ができ、またながい付き合いの友人とも再会できて、いい旅だった。
ソウル市庁舎前の広場には、無数の黄色いリボンが飾られていた。私も、犠牲になった子供たち全員の顔写真のある献花台に手を合わせてきた。
まだ10人の遺体が見つからず、家族たちはいまだに現場の港に泊まって待機しているという。
まだ事故は終わっていないようだ。
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今夜は、ジャーナリスト常岡浩介さんによるシリアへの潜入取材の報告をフジTVのMrサンデーで放送する。
常岡さんは先月、シエラレオネエボラ出血熱の取材をして帰国したと思ったら、こんどは、「イスラム国」につかまった湯川さん
のインタビューを狙ってシリアに向かった。それで、引き続き、彼のプロデュースをしたのだった。

アメリカは、対イスラム国の有志連合を作って、爆撃をイラクだけでなくシリアへと拡大しようとしている。
また、アムネスティなどの人権組織がイスラム国を激しく非難している。異教徒であるヤズィディ教徒を虐殺するなど、見過ごせない人権侵害を行っているという。きょう、ニュースで、アメリカ人ジャーナリストなど人質二人に続き、イギリス人のNGOスタッフをも殺害したと報じられていた。

有志連合がイスラム国と戦うために、シリアのアサド政権を事実上助けることになるのではないかとの懸念も出てきて、国際政治にも無視できない影響を与えている。
イギリス人が殺害された映像には、処刑者が、アメリカの同盟国を許さないという意味のことを処刑理由にあげたというが、日本人である湯川さんはどう扱われるのか。

このイスラム国という集団の正体については、取材が難しいこともあって、謎に包まれたままだが、知りたいことがたくさんある。