紅白でくれた

今年は紅白をしっかり観た。酒を飲みながらだが、最初から最後まで観たのは20年ぶりくらいだ。
それにしても紅白の様変わりには驚いた。というより、こっちが時代に追いついていないことを思い知らされた。
いきなりIKKOとはるな愛が登場してびっくり。えっ?こういう人たちも紅白に出られるのか!
グループサウンズ華やかなりしころ、タイガース、テンプターズ、スパイダースなど、人気絶頂のグループは髪が長くて不道徳だと選ばれず、体制派そのものというイメージの短髪ブルーコメッツしか登場させなかったのが紅白だったのだ。あの時、「ブルーシャトウ」http://video.aol.com/video-detail/42/3786252967を聞きながら、NHKを呪ったものである。
ところで、虎tigerの複数形tigers は「タイガー」と複数形のSは普通に濁音化するはずなのに、「タイガー」と清音化するのはなぜか。「スパイダー」も同じだ。すごいのは、本場「ニューヨーク・ヤンキー」を日本では勝手に「ヤンキー」と清音化していること。これを私は「勝手に清音化現象」と名づけているが、これについてはまたいつか書く。
フジTV(羞恥心、PABOが登場したとき)やTBSなど他局の存在をおおっぴらに出していたのも新鮮だった。皆さまのNHKだから当然か。
よかったこと。
1)バックの演奏を元ブルーコメッツ三原綱木が担当していた。今も元気でやっているんだな。
2)アイルランドからのエンヤの歌の中継。歌は知っていたが、エンヤが歌っているのを映像で観たのは初めて。とても若く見える。
3)以前「オンエアバトル」の司会だった塚原愛アナウンサーが、ブラジルから日系人をリポートした。塚原アナは明るくて楽しい人だなと好ましく思っていたが、久しぶりに元気な顔を見ることができてよかった。
疑問に思ったのが、秋川雅史の「千の風になって」。声量だけを頼りに機械体操のように歌っていて心に響いてこない。歌自体は好きなのだが、なぜ彼の持ち歌になっているのか。この歌、高橋まり子や井上陽水あたりが歌うのを聞いてみたい。
よかったのは、徳永英明、それからトリの氷川つよし。坂本冬美は昔から好きだが、「人生やるっきゃないさ」などと歌っていて、かつての水前寺清子の「人生」路線に入っていくのではと心配になる。もっと艶のある歌が似合うのに。
私の採点では、14対12で白の勝ち。テレビの結果も順当だ。
とても平穏な大晦日だった。