日本は統一教会の金づる兼「花嫁供給地」

 ついさっき、ミャンマーで法人が拘束されたとの速報があった。

《【ヤンゴン共同】昨年2月のクーデターで国軍が全権を握ったミャンマーの最大都市ヤンゴンで30日、国軍への抗議デモに参加していた日本人男性が治安当局に拘束されたと複数の現地メディアが伝えた。

 報道によるとクボタトオルさんで、在ミャンマー日本大使館が確認を急いでいる。

 30日午後、国軍への抗議デモに参加していた。治安当局がデモを制圧しようとした際にミャンマー人2人と共に拘束されたという。》


 おそらくフリージャーナリストの久保田徹さんだろう。注目していよう。

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 新型コロナの「第7波」のただ中にある日本。
 東京都民の6人に1人が陽性で療養中だという。私の知り合いも次々に陽性者になり、感染急増を実感するきょうこの頃だ。

 WHO(世界保健機関)は27日、先週一週間の新規感染者数では、96万9068人の日本が世界で最も多かったと発表した。ついに世界一か・・・。

 この数も正規の報告があったものだけで実数はこれよりずっと多いし、国ごとに数え方が違うから厳密な比較は無理だが、世界有数の新規感染者数であることはたしかだ。

 かつて日本人はコロナに罹りにくい体質があるとか、「ファクターX」がどうしたとかの議論があり、はては政治家が他の国とは「民度が違うよ」などと胸を張ったりしたが、当時の言説がなつかしい。

 岸田政権は「みなさん気をつけて」以外に特段の対策もないようだ。

さじ投げたようにも見える強化策 (埼玉県 渡辺梢)

食品をせめて買い置く自助の国 (東京都 三神玲子)30日の朝日川柳より
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 先月出版された有田芳生著『北朝鮮 拉致問題~極秘文書から見える真実集英社新書は各種メディアで取り上げられているが、先日は拉致問題をもっとも精力的に報じてきた地方紙『新潟日報』に書評が載った。

新潟日報27日付

 統一教会との関係であたふたし、あるいはシラを切る政治家たちの顔を思い浮かべると、こういう人たちに、拉致被害者救出のための北朝鮮との交渉という覚悟も戦略も必要な仕事ができるのか疑問になる。
 有田さんの再選がかなわず、今後が不安だが、この本が出版されたことで、これまでの政府の対応の問題点が広く知られるようになることを期待したい。

 売れ行きはかなりいいという。まだの方は是非一読をお勧めします。
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 早稲田大学原理研統一教会の学生組織)の活動がさかんで、大学周辺にいくつもの寮があった。田舎から出てきて住む場所を探していた時、そんな寮の一つにもう少しで入りそうになった。
 今も早大では原理研が「ワセカープ」という名で活動しており、HPを見ると会の活動として以下の説明が―

「夢や志を持った学生が集い、SDGsに関する定例研究会や、国際交流イベントの企画、高田馬場清掃PJなどの活動を行いつつも、スポーツや食事、お出かけ等々、お楽しみ要素も盛り沢山です!」

 宗教色も政治色も出さず一見して統一教会とは分からない。とにかく素性を隠して近づく、狡猾な集団である。
https://wasedacarp20130.wixsite.com/wasedacarp/wasedacarp

 もしお知り合いに大学生がいたら、原理研には気をつけるよう注意してください。
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 TBS「報道特集」が先週、今週と続けて統一教会特集を組んでいる。

 先週の信者二世だった女性、冠木結さん(仮名、40代)の話は悲惨だった。

 20代前半で合同結婚式に参加し、教祖の文鮮明が7代先の先祖まで見て決めたという19歳の韓国人男性をあてがわれた。ところが彼は「職もなく親もなく家もなく、『日本人と結婚できるから』というチラシを見て、教会にころがりこんできた男性だったんです」(冠木さん)
 その夫となった男性は来日して暮らしたがDVが酷く、離婚することに。


 その後、冠木さんは、母の勧めで再び合同結婚式に参加する。今度の結婚相手は、大卒の38歳で職業もちゃんとある人だというので韓国に渡ったが、彼の歳も職業もみな嘘だった。大卒ではなく中卒で、歳の離れたその夫は、クレジットカードを勝手に使って借金を作るなどして結婚生活は破綻。

 2012年、文鮮明の死去をきっかけに子どもを連れて日本に逃げ帰ってきた。しかし、母は今もマインドコントロールされた信者なので、日本でも母に隠れるように暮らし、誰にも相談できなかったという。

報道特集23日より

 私もあるとき、韓国に渡った日本人花嫁について調べたことがある。

 韓国の農村も日本と同じで嫁の来手がない。統一教会に入れば、日本の教養ある女性と結婚できるとの宣伝で、男性の入信者が殺到した。膨大な数の日本人女性が悲惨な結婚生活を信仰を頼りに耐えているという。

 ここまで来ると人権無視もはなはだしく、宗教を隠れ蓑にした結婚詐欺である。

合同結婚式では日本人が韓国人の10倍の金額を支払う

日本人の負担が大きいことは教団も認めている

 日本はお金の点でもはげしく収奪されている。

 冠木さんの母親は父親の死亡保険金など1000万円以上を統一教会献金していた。    

 冠木さんは、日本信者の献金が韓国の統一教会の資金源になっていると証言する。日本では無理な献金などで自己破産したり生活が苦しくなる信者が多くいるが、韓国ではそうした信者は見ないという。

「日本人はうら若き乙女を従軍慰安婦として蹂躙した過去があるから、どんな相手と結婚させられたとしても感謝しなければならないという、いわゆる洗脳ですよね。反日教育を洗脳されてきたので。(教団からすると)それも罪ゆえですよね、日本人の。韓国人は選ばれた民なので」(冠木さん)

 霊感商法による莫大な被害も日本だけ。日本は金づるであり、また韓国への花嫁供給地とされてきたわけである。そこから冠木さんはじめ多くの悲劇が生まれてきた。

 冠木さんは日本の政治の罪をも指摘する。

「2世、3世が出てきて、また新たな人権侵害・宗教強要されて、もっと問題が大きくなってしまった。あの当時にちゃんとしていれば、ここまでの悲劇は起こってなかったというのは確かだと思います」(冠木さん)

報道特集23日

  ここに端的に政治の責任がある。
 統一教会を取締り、宗教法人としての活動を禁止するのが当然だったのに、日本政府は逆に、悪名を濯ぐための改名(世界平和統一家庭連合への)を認めて統一教会を支援していたのだ。
(つづく)