猛暑のなか、畑の草取りはつらい。
ひんぱんに水飲み休憩をとっても2時間が限度。私の畑いじりは”お遊び“にすぎないが、プロの農家は除草剤が欲しくなるだろう。昔の人はどんなに大変だったろうかと想像する。
食材がどうやって作られたかを思いながら食べると、味も違って感じられる。
キリスト教徒が食事のときにお祈りするのは、食べ物が授かりものだと自覚されていいものだと思う。日本の「いただきます」、「ごちそうさま」にもっと心を込めて言ってみようか。
畑の帰り、一面のヒマワリを見た。
ヒマワリといえばウクライナでは春小麦の収穫期だという。
黒海経由のウクライナ産穀物を積んだ貨物船が、きょう31日にも出航するとのニュースがあるが、輸出合意直後の23日にロシアが主要輸出港のオデッサを砲撃しており懸念の声もある。
ウクライナからの穀物輸出は、アフリカはじめ各地の食糧支援にも直結する。無事再開されるよう期待する。
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ロシアの進軍は膠着状態と報じられるが、ウクライナ、ロシア両軍の砲弾、ミサイルはいずれもロシアには落ちない。破壊され続けるのはウクライナの人々、施設、農地である。
ロシアは病院、学校、文化施設のほか、生活に必須な電気・ガス・水・電波などのインフラを狙って破壊している。人々に恐怖を与え、生活基盤を奪って住めないようにするのだ。今後の復興にとって大きな課題である。
その一方で、占領地の「ロシア化」を強化している。とくに子どもたちの「ロシア化」が懸念されている。
占領地での教育をロシア語のみにし、教科書や教師もロシアから送り込んでいることが確認されているほか、ウクライナの子どもたちをロシアに連れ去ってロシア人にしようとしている。
ロシアは戦争によって孤児となった子どもや、親と離反させられた子どもを強制的に移送・移住させ、養子縁組などを通じてロシア人にする動きを見せているのだ。
ロシアは35万人ものウクライナの子どもを「避難」させたとしているが、ウクライナ政府はその子どもたちを帰国させていないとロシアを非難。確認されただけで5100人が強制移送・移住させられたがこれは一部にすぎないという。
ユニセフは繰り返し警告を出している。
《【6月15日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は14日、ウクライナの子どもがロシアで養子にされるべきではないと警告した。ウクライナでは多数の子どもがロシアに連れ去られているとみられている。
ユニセフの欧州・中央アジア地域事務所代表アフシャン・カーン(Afshan Khan)氏は会見で、「ロシアを含めた各国に、非常事態のさなかやその直後に養子縁組が行われるべきではないということを繰り返し伝えている」と強調した。
ウクライナ訪問から戻ったばかりのカーン氏は、そのような状況では子どもは孤児だとは見なせないと指摘。「子どもを移動させる決定は、子どもの利益を最大にすることを考えるべきで、移動は自発的でなければならない。親が説明を十分に受け納得をしたうえで合意していることも求められる」
さらに「ロシアに連れていかれた子どもたちについては、オンブズパーソンや関係団体と密接に協力し、こうした事例をどのように記録するのが最善かを協議している」とし、現時点ではこのような子どもたちと面会はできていないと付け加えた。
国連は3月上旬、ウクライナの子どもが強制的に養子縁組させられる危険性について懸念を示していていた。(略)》
これは民族とその文化・伝統を消滅させるジェノサイドとも見ることができる。注視していきたい。