東京のコロナ新規感染者、きょうはついに3千超で、3,124人。いま、あるテレビドキュメンタリー番組をお手伝いしているのだが、取材をこのまま進められるか、あやしくなってきた。
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延江由美子さんの2冊目の写真集『いのち綾なす~インド北東部への旅』の出版をお祝いした。
延江さんとは一昨年の写真展ではじめてお会いした。
延江さんはマザーテレサに感化されて看護師となり、カトリック修道会から派遣されて2007年からインド北東部で医療支援、人道支援をしてきた。そのかたわら撮影した人々の暮らしぶりは、どこかなつかしい。
インパールで知られるインド北東部には多くの少数民族が暮らしており、延江さんの撮った写真は文化人類学的にも貴重だ。
写真集の「あとがき」に―
「『いのち綾なす』に登場する人々の言語、文化、生活、歴史的背景は極めて多様性に富み、また複雑に入り組んでいます。それぞれの土地にしっかりと根付いた日々の暮らしにはいつも歌と踊りがあり、力強い色彩が溢れ、そこに私は大きな流れの中に紡がれるいのちを感じるのです」とある。
そのいのちの綾は、私たちと彼らの遠い祖先同士のつながりを感じさせる。同じ地球の上にいる人々同士が、感性的にも親しさを感じられればいいのに。写真はその一つのツールになる。
BOLBOLの店主に、かつて私がイランに取材に行ったとき、テヘランに詩人の銅像がいくつもあって驚いた話をした。ペルシャ文学史には、ルーミーという偉大な詩人にして思想家がいると彼は誇らしげに語る。すると延江さんが「ルーミーはすばらしい!」。2冊の英訳のルーミーの本を愛読書にしているそうだ。
ちなみにBOLBOLは2階にあり、1階には同じオーナーが中東・インド料理の店を持っているが、その店名は詩人にちなんでRUMIと名付けられている。
延江さんに教えてもらったルーミーの言葉。
人助けや奉仕の心は、惜しむことなく、流れる川のように・・・
情け深さと優しさは、太陽のように・・・
他人の落ち度や秘密には、夜のように・・・
苛立ちや怒りには、死人のように・・・
慎み深さは、大地のように・・・
寛大な心は、海のように・・・
内なるものを、そのまま素直に表せる人間になるか、
もしくは、見た目どおりの中身を持った人間になりなさい。
(ルーミー)