緑は命の青信号

 いつものように、目覚ましで早起きする。朝、仕事に出る連れ合いと娘のために、私が朝食を作っているのだ。作り終わったら、起きてきた連れ合いに「きょうは祝日でしょ」と言われ、ああ、「勤労感謝の日」だったと気づく。

 立冬が過ぎて、節気はもう小雪(しょうせつ)か。

 22日から初候、「虹蔵不見(にじ、かくれてみえず)」。27日からが次候「朔風払葉(きたかぜ、このはをはらう)」。12月2日からが末候「橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)」。
 旧暦では、小雪の時期、10月を小春と呼んだそうで、ふと訪れる暖かい日を「小春日和」という。初雪の話題がニュースに登場するようになった。いよいよ冬になる。
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 お知らせです。
 「納税で持続可能な日本。」というシンポジウムで、パネリストをやることになりました。

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 日時:11月25日(木)15時から16時30分
 会場:日比谷コンベンションホール(大ホール)
 基調講演:津島雄二 弁護士(元衆議院議員
      阿部 治 立教大学名誉教授
 パネリスト:小金澤孝昭 宮城教育大学名誉教授
       伏見俊行 早稲田大学大学院会計研究科教授
       星野智子 SDGs市民社会ネットワーク業務執行理事
       山田美樹 衆議院議員
       高世 仁 ジャーナリスト
 コーディネーター: 浅見 哲 麹町納税貯蓄組合連合会会長

 私は倒産した会社の社長なのですが、なぜかお声がかかり、お受けしました。
 会場からZOOMでライブ配信をしますので、ご関心あればどうぞのぞいてください。
https://zoom.us/j/96501204025
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 宇宙と生命の話の出前を続けている。
 先日14日は、「ヨガと愛で工作と瞑想ウォーク」というイベントにお声がかかり、晩秋の狭山丘陵を一日楽しんできた。

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晩秋の森の中を歩く

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葉っぱや木の実を拾って工作

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陽光の広場でお昼と野外ヨガ

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「お話」をする私。ちょっと教祖みたいだが(笑)

 そこでお話したのは「宇宙と私は一体だ」と「すべての生命は一体だ」というテーマのショートバージョン。後者を紹介する。(実際の語りに少し補足した)

 

 きょうは森のなかでドングリを拾ったり、鳥や蝶を見たりしまし。これらはみんな生きものですね。地球上の生きものはわかっているだけで175万種いるそうですが、これら生きもののご先祖は何でしょうか。

 最近のDNA研究によって、あらゆる生きものはたった1匹の単細胞生物から進化したことがほぼ確実になっています。これを知ったとき、私はかなり感動しました。だって、ご先祖が同じとなれば、生きものはみんな、人間も、動物園のパンダも、そこの大きな木も、大腸菌にいたるまで、みな親戚ということなんです。

 「ぼくらはみんな生きている」という歌がありました。
 ♪カエルだって、オケラだって、アメンボだって、みんなみんな生きているんだ友だちなんだ・・という歌詞ですが、あれってほんとは「友だち」というより「親戚」だったんですね。

 地球上のいのちは、単細胞の微生物からどんどん複雑なものに進化して、植物や動物が登場してきます。
 私たちは動物ですが、植物と動物は何が違うんでしょうか。
 はい、動物は名前のとおり、動きますね。では動物は、なぜ動くんでしょう。

 動物は自分で栄養を作れないんですね。だから動物には必ず口があって、エサを探して動かないといけない。栄養を自分でつくるのをやめて他から盗むようになった「ひねくれもの」(笑)が動物になりました。

 植物は自分で栄養を作れるから動かなくていいんです。そう、小学校で習った「光合成」です。植物は、葉緑体というのを持っていて、太陽エネルギーをつかって、栄養(ブドウ糖)を作り、あまった酸素を排出します。

 植物を動物が食べ、その動物を肉食動物が食べ、生きものが死んだら微生物が分解して植物に養分を提供するというふうに、世界は絶妙なバランスでなりなっています。実は地球全体が一つのエコシステムになっています。私たち人間もそのなかにいるから生きていられるんです。いま気候変動で、このシステムがあやうくなっているのが大問題です。

 周りを見渡してみましょう。たくさんの木々があります。あの葉っぱの一枚一枚が、この瞬間も光合成で酸素を出しています。私たち人間は呼吸をして酸素を取り込まないと生きていけません。みなさんどのくらい息を止めていられますか。ジャックマイヨールという潜水の名人が4分57秒息を止めた記録があるそうですが、ふつう10分酸素が入ってこないと人は死んでしまいます。

 あらためて考えると、私たちがいかに光合成に依存して生きているか分かります。私たちを助けてくれる人を「ともだち」といいますね。だとすると植物は友だちじゃないですか。親戚であり友だち。私たちは無数の親戚や友だちにいつも囲まれて生きています。ほんとは「独りぼっち」なんてありえないんです。

 ある実験があって、人は可視光線のうち、緑の波長の色を見ているときに脳がもっともリラックスするそうです。この色が自分を支えてくれることを、生命体としての本能で知っているからではないか、などとかってに推測しています。
 信号機でグリーンは「進め」ですね。植物の緑は、「君たちが生きてていいんだよ」と告げるいのちの「青信号」ではないでしょうか。

 こうやって考えてくると、「緑を大切にしなさい!」なんて誰かに言われなくても、しぜんに植物が大事に思えてきます。緑の親戚=友だちとこれからも一緒に地球で生きていきましょう。