パペットが突如勝手に喋(しゃべ)りだし (神奈川県 大坪智)今朝の朝日川柳より
「今の状況で普通は(五輪開催は)ない。このパンデミックで」
「そもそも五輪をこういう状況のなかで何のためにやるのか。それがないと、一般の人は協力しようと思わない」
「緊急事態宣言の中でのオリンピックなんていうことを絶対に避ける」
御用学者と見られていた政府分科会の尾身会長が、ここにきてまともな発言を連発。20日より前に、独自に専門家による提言を発表すると明言した。
政府は大慌てで、菅首相は「あいつを黙らせろ!」と激怒しているという。これまでは追及されるとすぐに「専門家のご意見をうかがって・・・」と尾身会長の陰に隠れていたくせに。
田村憲久厚生労働相は「自主的な研究の成果の発表という形で受け止めさせていただく」、丸川珠代五輪相は「全く別の地平から見てきた言葉」との反応。私たちとは関係ありません!というわけだ。
勝ち目のない戦に突っ込んでいった、かつての日本の愚劣をほうふつとさせる。
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朝刊に「台湾にワクチン きょう124万回分」との見出し。
《政府は新型コロナウイルスのワクチンの調達が遅れている台湾に対し、4日に英アストラゼネカ製ワクチンを124万回分提供する方針を固めた。その後も複数回に分けて提供する。短期間で届けられるよう国際的な枠組みは使わず、政府主体で行う考えだ。》
ほう!きょう6月4日は「天安門事件」32年目の日ではないか。よりによってなぜこの日に?
台湾にワクチンを供与する方向で検討していることは知っていたが、きょう運ぶとは急な話だ。
調べると、きょうはJALの定期便はない日だ。
《成田/台北線のJL809便は現在、コロナの影響により、火、木のみの運航で、6月4日(金)は運航予定日ではありませんが、ワクチン輸送のために特別に貨物便として運航されます》(https://flyteam.jp/news/article/133002)
意図的にワクチン輸送を天安門事件の日にぶつけたのか?
日本の台湾へのワクチン供与の動きについては、中国はすでに5月31日、外務省の汪文斌(おうぶんひん)報道局長が「コロナ対策を政治ショーに利用して中国に内政干渉することは断固反対する」と反発していた。
まさか日本に、中国にケンカを売ろうなどという度胸はないだろう。裏に誰か知恵ものがいて、外交方針を牛耳っているのか。それとも、たんに配慮のない場当たり外交なのか。
一方、香港では、例年行われてきた、中国政府による民主運動弾圧の犠牲者を追悼する集会を去年に続いてコロナを理由に不許可とし、阻止するために大量の警官を動員した。
また、天安門事件の記念館を閉鎖したうえ、無許可集会を促進したとして、香港の民主活動家の鄒幸彤(すうこうとう)氏をきょう逮捕した。
鄒氏は、追悼集会を開催する「香港市民支援愛国民主運動連合会」で副主席を務める。
ますます露骨に人権弾圧を強める中国共産党。
我々は「天安門事件」を忘れない。