11日、しばらく家に閉じこもっていたので、気分転換に自転車で遠出した。
晴着の若い女性が多いなと思ったら、成人式だった。
1時間近く自転車をこいで「国立療養所多磨全生園」へ。
ハンセン病の患者さんの収容施設で、1909年に隔離施設として開設された。いったんここに収容されたら二度と社会に戻ることができなかった差別の歴史がある。
敷地内にはハンセン病資料館もある。
広々として、近くの住民が散歩している。風は寒かったがいい運動になった。
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菅内閣支持率がまた急落。
《共同通信社が9、10両日に実施した全国電話世論調査によると、菅内閣の支持率は41.3%だった。12.7ポイント急落した12月の前回調査から、さらに9.0ポイント下落。今回の不支持率は42.8%で、政権発足から約4カ月で不支持と支持が拮抗した。新型コロナ感染拡大で1都3県に再発令した緊急事態宣言のタイミングは「遅過ぎた」との回答が79.2%に上った。政府のコロナ対応を「評価しない」が68.3%。評価するは24.9%で安倍政権下を含め最も低かった。》
11日の昼食を食べながらワイドショーを観ていたら、時短営業には応じないと決意した新宿の焼鳥屋の70歳過ぎのおやじさんが、顔も名前も晒して出ていた。
「去年すでに3000万円の融資を受けてしのいできたが、使い果たしました。利益を出さなくてはこれを返すこともできません。3店で35人の従業員を抱えていて、時短営業を続けていったら店はつぶれてみんな食えなくなります。
今の政府のやり方では、緊急事態宣言の1ヵ月では絶対にコロナは収束しません。従業員の生活を守るためにも、時短要請はお断りします・・。」
おやじさんは、雇用調整助成金などは申請しなかったという。どうしてですか、とのスタジオからの質問に「申請をあきらめた」という。
「申し込みはオンラインで、と言われても我々年寄りはどうしたらいいか分からない。説明を聞くと、行政書士を頼まないととてもできないようだと思い、行政書士を当たってみたが、お得意さんだけで手いっぱいで新しいお客さんはめんどう見られないと言われた。
家賃支援のお金の申請も書類の不備をいろいろ言われて4回やり直しました。
我々は毎年、確定申告しているんだから、人件費はいくら、家賃はいくらと全部そこに書いてあるじゃないですか。
ほんとうに我々を助けたいのであれば、国の方からどうですかと声をかけてくれるのが筋だと思います・・・」
まったくそのとおり。
国の助成金の申請がとてもめんどうで多くの事業者が申請を断念したとは聞いていたが、政府の施策の冷たさを切々と訴えるおやじさんに深く頷いた。
これじゃ、内閣支持率が下がるのは当然だ。
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世界の主要国はワクチン接種合戦に突入している。
フランスでは、ワクチン接種が遅れて政府が批判を浴びているという。
フランスはEUが共同で調達したワクチンを使って12月27日からドイツ、イタリアと並んで接種を始めた。一緒にスタートしたのに、1月7日現在、ドイツ、イタリアが40万回を越えたのに対してフランスは4万5千回にとどまっている。
ちなみに英国は3日までに130万回接種している。
一方、中国はすでに900万人に中国製ワクチンを接種したと発表。10万分の6程度にアレルギー性発疹などが出たが、重大な副反応は100万分の1程度という。ワクチン接種は全国民を対象に無償で行うという。
日本政府はワクチンを切り札に東京オリンピックをやると言ってるが、接種がはじまるのは早くて2月下旬だそうだ。
主要国で接種がはじまっていないのは日本だけで、この大幅な遅れが問題にならないのはなぜ?
本当はオリンピックやるつもりないのかな?