人権に目を向けない「リベラル」ってあり?

 きょうは畑に小松菜と高菜と広島菜の種をまいた。
 広島菜はたぶん食べたことがないと思う。調べると、「古く京都から広島に伝えられたもので、京菜とも言われ、広島市安佐南区で品種改良が行われ、広島の特産となった」そうだ。

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 写真はきょう採ったナス。こんなに長い。四国の特産だそうだ。
 私が子どものころから親しんだ、山形県置賜地方特産の窪田(くぼた)ナスは直径3センチほどの小さい丸いナスだ。野菜の種類は地方によって違うものだ。

 赤とんぼが畑の上を群れ飛ぶ。秋だなあ。
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 日曜午前の「サンデーモーニング」(TBS)は、権力に忖度なく意見を言うコメンテーターが多く、私は好きでよく観ている。ただ、きょうは首をかしげるコメントが相次いだ。

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ギンズバーグ判事の死去による欠員の指名は選挙後にという声を無視し、トランプ大統領は連邦最高裁判事に超保守派のエイミー・バレット氏を指名。

 トランプ大統領が連邦最高裁判事に保守派の任命を急ぎ、開票結果を泥沼化させる可能性を示唆するなど、なりふり構わぬ姿勢を見せるアメリカ大統領選挙

 これにコメンテーターの姜尚中氏が、トランプ氏が再選された方がよいとコメント。思わずのけぞった。

 姜尚中氏、いきなり「トランプ政権によって、パトリオットミサイルをぶち込むということがほとんどないわけです」(??)と発言。

 理解不能のコメントにMCの関口宏がすぐに「えっ、どういうことですか?」と質問。すると、

 「つまり、民主党政権下の方がむしろ対外的には戦争、局地戦争のようなものをトランプよりはやっている。つまり、(トランプ政権の方が)対外的には死傷者は少ないわけです。
 だから、トランプの政権がもう一度繰り返されたときに、反動的な政権ですけれども、意外と東アジアではいい方向に向かっていくんではないかと、ぼくは見てるんですね。
 つまり、彼は、ディールができれば、取り引きができれば、イデオロギー対立は避けたいと思っているのではないか」

 以前から姜氏は、北朝鮮にとってはトランプ大統領がいいと言っていたので、その延長なのだが。
 一言だけ申し上げると、トランプ氏の「ディール」とは、公正な商取引ではない。金正恩との「ディール」は、互いの権力保持(トランプの場合は大統領選)に有利になる取り引きをしようというものだった。
 その「ディール」が私利私欲にもとづくもので、原則も何もないことは、前米大統領補佐官のボルトン氏が暴露している。

 どうして東アジアにとって「いい」などと言えるのか。

takase.hatenablog.jp

 さらにベラルーシ情勢。

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ルカシェンコ氏は23日、突如、6期目の大統領就任式を強行。市民の反発が強まっている。

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「就任式は茶番です。ルカシェンコ氏はきょうで引退です。共に勝利しましょう」と呼びかけたチハノフスカヤ氏(「国際報道」より)

 大統領選が欧州を引き裂く大問題になり、独裁者ルカシェンコ氏がプーチンの支援を得て連合国家化に向かい、NATOと決定的に対立するこたになりそうだ。

 これに姜尚中氏が、プーチン=ルカシェンコ提携をよしとする(と思われる)コメントをして、またもや驚いた。

 「この問題は、日露交渉にもかかわってくるわけで、旧ソビエト時代からスターリンにとって一番恐ろしかったのは、日本とドイツに挟撃されると、つまり、東と西からサンドイッチにされるのがロシアは一番怖いわけで、その点では東側の日米同盟、それからNATO、最後の緩衝地帯がベラルーシで、ベラルーシの問題がダメになってしまうと、ロシアは東の方により強い強硬措置に出てくるんではないか
 ですから、西側の方でロシアが少し地政学的に安定すれば、日本との交渉もよりやりやすくなる。そういう視点から今回の問題を見ていくべきですね」

 ほう!プーチンがルカシェンコと組んでロシア=ベラルーシ連合国家をつくり、「緩衝地帯」を確保して「地政学的に安定」してもらった方がいいと・・。

 隣国に脱出して独裁と闘っているスベトラーナ・チハノフスカヤ氏や国内で逮捕・拷問に抗して街頭行動を続ける多くの市民と連帯する視点はないわけだ。

 姜尚中氏が朝鮮半島を語るとき、いつも北朝鮮の酷い人権状況については素通りする。一人ひとりの人権に目がいかない彼が「リベラル」と言われるのが不思議である。