中村哲さん「武器ではなく命の水を」再放送

 きのう、アフガニスタンのカブールで、中村哲先生の遺体に奥さんと長女が対面した。ニュースで流れた映像は痛ましく、見るのがつらかった。
 アフガンの人々にとっての偉人は、家族にとっては大切な夫であり父でもあった。用水路建設に着手して15年以上になるが、その間、中村さんは息子さんを病気で亡くすという悲しい出来事もあった。ながく別れて暮らさざるをえなかった中村さんと家族には、私など想像できないほどの苦労があったことだろう。アフガンで奮闘する中村さんを支えつづけた家族にも尊敬の念をもった。

 今夜11時からEテレで中村哲さんの追悼番組が放送された。
 これは2016年9月のETV特集「武器ではなく命の水を~医師・中村哲アフガニスタン」(制作:日本電波ニュース社)の再放送。

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 久しぶりに観て、あらためて中村さんの偉大さに感銘を受けた。中村さんの語る言葉、自然と人との接し方に深い哲学を感じる。番組を観ながら、尊敬するすばらしい人を失った悲しみを新たにした。
 見逃した人は、12日(木)の午前0時からの再々放送をぜひご覧ください。

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中村さんは率先して現場作業にあたる

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地元の男たちが喜んで水路工事に従事していた

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困難を乗り越え、用水路にはじめて水が入った瞬間

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2003年の荒れ果てた土地

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 2008年には緑の農地に変った。魔法のようだ。

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豊かな水に、子どもたちの笑顔がはじける

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地元の人々から親しまれ尊敬されてきた中村さん