VOTE OUR PLANET 私たちの地球のために投票しよう―パタゴニア

 金曜、私の妻が品川駅の駅前を通りかかったら、山本太郎氏率いる「れいわ新選組」が集会をやっていたという。「れいわ祭り」という総決起集会だったそうだ。かなり盛り上がっている。

f:id:takase22:20190715010240j:plain

 「れいわ」のようなアピール度の高い候補者を立てる選挙手法も、政治的無関心を打ち破る一つのやり方だろう。
 

 以下、選挙雑感。
 立憲民主党須藤元気氏は、元格闘家として知られているが、単に知名度で立候補しているのではない信念を感じさせる。とてもまっとうな主張をしていて応援したくなる。https://www.pscp.tv/CDP_okinawa/1ZkKzrAlBXrKv有田芳生議員と沖縄で)

 おや、と思う人が共産党の応援をしている。
 憲法学者小林節氏(慶応大学名誉教授)だ。憲法9条改正論者でかつては保守の論客だったはずだが、7日には激戦区の神奈川選挙区で共産党応援のマイクを握った。
《小林氏は「スジを通す、頑固な共産党にもっと伸びてもらわないといけない。自信をもって“比例は共産党”“選挙区はあさか由香”の輪を広げてもらいたい」と語りました。》(しんぶん赤旗より)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-07-08/2019070801_02_1.html
 かつての保守陣営のなかから安倍政治への強い拒否感が出ていることの表れか。

 山形県の友人から、公式プロフィールにウソを書く候補は許せないとのメルマガが届いた。
 《2013年の参議院選挙で山形選挙区から自民党公認で立候補して初当選し、今回の選挙で再選をめざす大沼瑞穂(みずほ)議員は、公式サイトのプロフィールの1行目に「昭和54年生まれ。山形市七日町在住」とある。後段は真っ赤なウソである。
 本人は「住民票は山形市に移した。マンションもある」と反論するのかもしれない。が、私が問いたいのは「住民票がどこにあるか」ではない。2013年に参議院議員に当選して以来、夫と子どもはずっと東京にいる、本人もほとんどの時間を東京で過ごしている、という事実である。
 山形市の中心部に購入、もしくは借りているマンションで過ごすのは、山形に来た時だけだ。ホテル代わり、というのが実態であり、「山形市在住」とは言えない。こういうウソを平然と公式サイトのプロフィールに記す感覚が許しがたい。》
 大沼瑞穂氏は慶応大学の大学院(修士課程)を修了した後、NHKの記者になり、外務省の専門調査員(香港駐在)、東京財団の研究員、内閣府の上席政策調査員を経て、政界に転じたという。経歴はすごいが平然とウソをついてはいけない。さらに、
 《選挙区の支持者の集まりで、彼女は「山形に引っ越してきて、こちらで暮らしては」と水を向けられた際、やんわりと断り、次のように言ったという。「山形で子育てをするのはちょっと・・・」。もっとはっきり「山形は子育てをする環境にはない」と述べた、との証言もある。信頼できる自民党の政治家や党員から聞いた話なので、間違いない。》http://www.bunanomori.org/NucleusCMS_3.41Release/?itemid=775
 こんな(ひどい)ところでは、子育てできないし、暮らせない、と言い放つ人が地域の代表として国会に送られていいのか。
 彼女の父親、大沼保昭氏は、いわゆる慰安婦問題など日本の戦争・戦後責任を追及した著名な国際法学者(東大名誉教授、昨年没)で、私も著作を何冊か読んだことがある。その娘さんとは知らなかった。
 以上の情報、山形県の人は参考にしてください。


 感心させられたのが、アウトドア用品の製造販売を手掛ける「パタゴニア」。環境問題に取り組む先進的企業が、選挙に関心をもって投票しようと活発なキャンペーンを繰り広げている。

f:id:takase22:20190715010709p:plain


 スローガンはVOTE  OUR  PLANET 私たちの地球のために投票しよう
《地球の現状は危機的です。けれども同時に解決策は明確です。本当の意味で手遅れにならないために、私たち市民全員が、社会構造を大胆かつ公正に変化させようとする政治家を選ぶ必要があります。
 私たちの地球のために投票しよう》https://voteourplanet.patagonia.jp/
 投票日は全店休業。公式ウェブサイトやSNSでの情報発信、ステッカーの配布のほか、パタゴニアストアで自由に対話する「ローカル選挙カフェ」を連日開催している。

f:id:takase22:20190715010825p:plain

7月12日にパタゴニア渋谷店で午前9時から約1時間半開かれたローカル選挙カフェ

 《『ローカル選挙カフェ』とは、パタゴニアが選挙や政治を軸に、これからの社会のあり方や未来について自由に語り合える場として用意したトークイベントです。
この日は、「選挙に行く?行かない?なぜ」「ここを変えたい、こうしたらいいのに…私が気になる社会問題や環境問題」の2つのテーマを中心に、中学生4人を含む10代から70代までの29人(男性16人、女性13人)が参加。店舗のスタッフも混じった5つのグループに分かれて世代を超えたディスカッションを行いました。》
http://go2senkyo.com/articles/2019/07/12/42478.html?fbclid=IwAR2xLErkw1j-boHMKdzNGXYC48MVVDiGsbhH6KsehbSF5RSZ2u8vvgEIQSc

 こういう志を持つ企業を応援することは、社会の雰囲気を変える一助になるだろう。がんばれ、パタゴニア