中東の旅から
この店ではピスタチオを売っていて、試食をすすめられた。
ピスタチオなどめったに食べないのだが、さすが本場、とてもうまい。1キロ買ってしまった。日本では見られなくなった、こういう量り売りの個人商店も楽しい。片言の会話をしながらちょっとまけてもらった。
これ、食べ始めるとやめられなくなる。
歴史学者の直木孝次郎さんが亡くなった。
「朝日歌壇」で直木さんの名前を見つけて意外に思い、この日記で紹介したのはもう4年前だ。
鹿児島のかるかん持ちて尋ね来ぬ五十五年前学生たりし君
https://takase.hatenablog.jp/entry/20150401
19日の「天声人語」によると、直木氏は「万葉集」を携えて海軍に入隊したそうで、文学青年だったらしい。
戦いに負けて日本はよくなれどそのため死にたる人の多さよ
はじ多き一生なれどけんめいに生ききていつか九十六歳
飾り気のない歌である。
ちょうど天皇制が問題になっているときでもあり、直木さんの著作をじっくり読んでみようか。
今夜はフルムーンだそうだ。
午後、ぽつぽつと振りだして見られないかとあきらめていたら、雨があがって、深夜、満月があがった。中空から照明が射しているような明るさ。明日はいいことありそうな。