きのうは「難民の日」だった。
「牛久の会」(牛久入管収容所問題を考える会http://ushikunokai.org/)の仲間と入管に抗議するデモに参加し、川口市での「在日クルド人の現在2021展」ものぞこうと思っていたのだが、都合がつけられずにどっちにも行けなかった。残念。
私は自分史ビデオの制作を「なりわい」の一つにしている。クライアントの人生を30分から1時間の映像作品にするもので、その第一作目の納品が今月中なのだ。それで連日、編集映像とナレーション原稿の仕上げ作業をやっている。
そこに明日のZOOMイベント「焚火のある風人塾」の準備やら母親の介護関係の野暮用やらが重なって、めずらしく忙しい日々になってしまった。
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土曜(19日)のテレビニュースに、在日クルド人を支援する松澤秀延さんが紹介されていた。私もお会いしたことがあるが、手弁当でクルド人を親身になって助けている奇特な方だ。
このブログでも何度か書いたが、トルコではクルド人差別・弾圧が激しく、当局に「不穏分子」と睨まれたら、司法手続きなどそっちのけで拘束、拷問され、暗殺されてしまうこともある。
欧米では、「トルコからきたクルド人」というだけで難民認定される国もあるなか、日本はクルド人を過去一人も難民認定していない。
不法滞在の外国人はそれぞれ「すみわけ」があって、クルド人は川口市周辺に多く、仕事は解体業に特化している。仮放免でシャバに出ていても仕事はできない建前になっているのだが、食っていかなくていけないので、実際はみな働いている。見つかればまた収容されてしまう。不毛ないたちごっこだ。
私は入管に収容されたクルド人十数人に面会したことがあるが、みな家族を抱え、どうやって暮らしを維持していくか悩んでいた。
心配の中心は、日本で生まれ育った子どもたちのことで、仮放免の身分のままでは進学もままならない。成人に達しつつある子どもたちは、将来が描けずに苦しんでいる。
政府は、取り締り一辺倒ではなく、彼らが日本社会で希望をもって生活できるような支援策をとってほしい。