再び問われる政府の日本人救出の責任

 線路ぎわの狭い通りでツワブキの黄色い花を見た。
 ツワブキは、ふつう木の下などに生えていて、こんなふうにフェンスから顔を出すのは似つかわしくないのだが。特徴である大きな葉っぱも見えない。でも。育つ場所を、花は選べない。
 「石蕗の花(つわのはな)」は、立冬(今年は11月7日)から大雪の前日(12月6日)までの季語だそうだ。島根県の津和野は「石蕗の野」が由来となっているという。それから生息域は福島県より南だそうで、山形県には原則ないことにんっている。
 このブログで花を話題にするたび、ちょっとだけ調べるので、勉強になります。
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 きのう、IS(イスラム国)の拠点、イラクのモスル、シリアのラッカが相次いで陥落したあと、現地情勢がかえって複雑な形で動いているという話をした。
 日本でもISがらみの動きがあった。一月ほど前のこと、ジャーナリストの常岡浩介さんが、国と都を訴えたのだ。

 《2014年10月、過激派組織「イスラム国」に戦闘員として参加を希望した北海道大の男子学生が私戦予備・陰謀の疑いで警視庁に事情聴取されたことをめぐり、ジャーナリストの常岡浩介氏が10月3日、自身が男子学生の航空券を手配したことで、警視庁から家宅捜索を受けたことは違法だとして、国と東京都に約621万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
 提訴後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見した常岡氏は、「私戦予備・陰謀罪なんていう荒唐無稽な犯罪が成立するわけはない。警察の目的はこちらが持っている情報を奪い取ることだったのではないか」と訴えた。》
https://www.bengo4.com/internet/n_6749/

 常岡さんは、4年前の10月、自宅のガサ入れを受け、旅券も押収されて、海外に出られなくなった。それは彼が、当時ISに拘束されていた湯川遥菜(はるな)さんの救助のためにシリアに向かう前日のことだった。この結果を受けて、後藤健二さんが、親しかった湯川さんを助けようと、シリアに向かい、最後は殺害される。そこまで一つながりとも言えるのである。常岡さんが持っていたISのオマル司令官ルートをつぶす愚策だった。
 あの時、常岡さんがシリアに行けたなら、湯川さんは殺されずにすみ、後藤さんはシリアに行くこともなかった可能性があったと思う。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150213

 常岡さんは会見で、「日本人人質事件を解決する機会を失い、命を失った結果につながった。日本の国益も全く実現されていない」と語った。
国民の命を守るというのがキャッチフレーズの安倍内閣にあらためて、その本気度を問いたい。

 《常岡氏の弁護側は「私選予備・陰謀罪を適用するのはあまりに非現実的。罪名こそ違うが、共謀罪の発布の仕方にもけん制したい」と話す。常岡氏は「警察への批判はタブーになっている。特に公安警察がこんな状態でいいのか」と同罪が適用となった内情を裁判を通じて、明らかにしたい考えだ。》
 この裁判は、共謀罪の問題にもつながっている。
http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20171005/TokyoSports_786022.html?_p=2