「イスラム国とは何か」中東本で5位に

takase222015-02-25

夕方、東京・五反田の「ゲンロンカフェ」へ。
ここは作家の東浩紀氏が開いたイベントスペースで、軽食や飲み物も提供する。
今夜の催しは、
【常岡浩介×津田大介「パリ風刺画新聞襲撃、イスラム国、そして、私戦予備陰謀――どこへゆく人類文明とニッポン? 『イスラム国とは何か』刊行記念トークショー」】
ニコニコ生放送で中継もされた。

チケット2600円とちょっと高いが、120席が埋まって立ち見が出る異例の盛況となった。
開演7時。東浩紀氏も途中から入って、後半、3人のトークはすばらしい盛り上がりを見せ、終わったのが11時過ぎ。
参加者に女性が多く、半分を越えていたのではないか。この前は池内恵氏とのトークで9割以上が男性だったのと大違いで、常岡さんは大喜び。
熱の入ったトークで、本格的なイスラム教の教義と歴史が語られ、最後は安倍政権や日本のメディアについての議論も闘わされた。

オマル司令官がそれなりの立場の人物で、このルートが「本物」である証拠は?と聞かれた常岡さんは、こう語った。
「第一に、中田さんは6回、私は3回、イスラム国の支配地に行って、無事に帰ってきている。世界でこんな例は他にないんです。」
「第二に、湯川さんの(裁判の)連絡を私たちは受けて現地に入ったのだが、湯川さんに関する対日本のコンタクトは私たちが唯一です」

津田、東両氏とも、常岡・中田のISオマル司令官とのルートは、世界でもまれで貴重なもので、日本政府はこれを大事にして活用すべきだったと指摘。
生放送の視聴者からは常岡・中田は「ある意味、日本の財産だよね」との書き込みも。

常岡さんのジャーナリストとしての取材方法についても面白いやり取りがあったが、これはまた後日紹介しよう。

このトークショーでは、常岡さんも私も、2月10日発売の『イスラム国とは何か』の販売促進を狙っていた。
発売直後から本は在庫切れになり、アマゾンではしばらく注文できなかった。つい先日重版になって、出遅れを取り返しつつある。
現在、アマゾンの「中東のエリアスタディのベストセラー」で5位。
これより上に位置するのは、1位 池内恵イスラム国の衝撃』、2位 内藤正典イスラム戦争』、3位 高橋和夫イスラム国の野望』、4位 ナポリオーニ『イスラム国』。1位から3位までが新書であるのを考えると、『イスラム国とは何か』はけっこう健闘しているのかも。

津田大介氏が、この本は「お世辞でなく面白い、分かりやすい」と言ってくれたのはうれしかった。今夜のトークライブでは48冊も売れたそうだ。

みなさんも、よろしくお願いします。