20日(日)放送の、欧州に流れ込む難民・移民に関する番組の二つにかかわった。
一つは、よる10時からのNHKBS1ドキュメンタリーWAVE「止まらないEUへの難民流入〜フランスの港町は今」で、フランスのカレーという町で英仏海峡トンネルから不法越境を狙う難民たちを取材した番組。
もう一つは、やはりよる10時からのフジTVのMrサンデーで、今月はじめにトルコ、ボドルムの海岸に溺死体となって打ち上げられたシリア難民のアイラン・クルディ君の一家の軌跡を追った特集だ。
こちらは、フリージャーナリストの遠藤正雄さんの取材をプロデュースしたものだ。
同じ時間帯で、同じテーマを扱う番組にプロデューサーとして関わるというのは普通はご法度だろうが、タイムリーな緊急特集なので仕方ない。
徹夜が4日続くという、あまりにもせわしい日々で、このブログで放送予告を出すのをすっかり忘れてしまったことをお詫びします。
難民をどう扱うかは、ギリシャなどの金融・財政危機と並んで、EUが分裂しかねない大問題となっている。
今後さらにやり続けたい。
放送直前で一番ドタバタしていた19日未明、参議院本会議で可決された。
「国会の審議が尽くされていない」という人が7割を越すが、安倍首相がいくら「丁寧に説明する」と言っても、「尽くされていない」の比率がどんどん増えてきた。
あまりにも政府の説明がむちゃくちゃで、言うことが二転三転する、必要な資料は出さない、自衛隊幹部は採択されるずっと前から法案の実態化を進めている。これでは、ますます「おかしい!」となる。つまり審議すればするほど、あやしい法案であることが浮かび上がってきた。それが「尽くされていない」の増加につながっているのだろう。
以下、読売の世論調査結果。
《読売新聞社は19〜20日、安全保障関連法の成立を受けて緊急全国世論調査を実施した。
安倍内閣の支持率は41%で、前回調査(8月15〜16日)から4ポイント下落し、不支持率は51%(前回45%)に上昇した。安保関連法の衆院通過後の7月調査で、内閣支持率は2012年12月の第2次安倍内閣発足以降、初めて不支持率を下回った。前回調査では支持率と不支持率が並んでいたが、今回は再び逆転した。
安保関連法の成立を「評価しない」人は58%、「評価する」は31%だった。安保関連法の内容について、政府・与党の説明が不十分だと思う人は82%に達した。内閣支持率の低下は、安保関連法への理解が進んでいないためとみられ、政府には法成立後も、丁寧な説明が求められている。》
だから、いくら「丁寧に説明」してもだめだって。