きのう、買い出しに行った帰り道、夕焼け空がきれいだった。
駆けていくように雲が流れていく。
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いま、紅白で中島みゆきが歌うなか、このブログを書いている。
いい歌だなあ。
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年末気になったニュース。
29日朝日新聞朝刊1面トップに「他国軍の後方支援に恒久法」の見出し。
《安倍政権は、来年の通常国会に、自衛隊による米軍など他国軍への後方支援をいつでも可能にする新法(恒久法)を提出する検討に入った。首相周辺や政府関係者が明らかにした。これまで自衛隊を海外派遣するたびに特別措置法を作ってきたが、新法を作ることで、自衛隊を素早く派遣できるようにする狙いがある。自衛隊の海外活動が拡大するため、活動内容や国会承認のあり方でどこまで制約をかけるかが焦点になる。
政権は7月の閣議決定で、集団的自衛権の行使を認めるとともに、海外で自衛隊が米軍などを後方支援する活動範囲の拡大も決めた。派遣期間中に戦闘が起きないと見込まれる「非戦闘地域」以外でも、派遣時に戦闘がなければ、自衛隊を派遣できる内容だ。これに沿って、他国軍への物資の補給や輸送など直接の武力行使を行わない後方支援活動を随時できるようにする新法を整備する。
新法では、自衛隊を派遣する対象として、侵略行為をした国などに制裁を加える国連安保理決議に基づく活動や、米国を中心とする対テロ作戦のような有志連合の活動などを想定している。派遣に際しては、活動内容や区域を定めた基本計画を閣議決定し、国会の承認を必要とする方向で調整している。》(朝日新聞、29日)
アメリカのイスラム国との戦争が泥沼化しかけている状況のなかで、この動きは、それと関連付けて見るしかない。とても危険だと思う。
1月中に出版される常岡浩介『イスラム国とは何か』(旬報社)に詳しいが、アメリカが空爆を続け、クルド武装勢力が反撃を加えているけれど、イスラム国を「打倒」し「崩壊」させることはできまい。それどころか、自由シリア軍など欧米が支援する反政府勢力からも反米機運が盛り上がるなど、アフガン、イラクにつづいて大失敗に向かう気配だ。
ブッシュの轍を踏まないとして大統領になったオバマは、極力アメリカから地上軍を出したくない。それでもイラク情勢のあまりの悪化に、米軍の再投入を余儀なくされた。
アメリカが、同盟国に対して「貢献」を強く迫ってくるのは必至だ。
今月、ドイツがイラクへの派兵を決めた。
「独、最大100人派兵へ イラクのクルド人部隊支援」
《ドイツ政府は17日、イスラム過激派「イスラム国」に対抗するイラク北部のクルド人治安部隊を訓練するために、最大で100人の連邦軍の要員を派遣することを決めた。近く連邦議会に承認を求める。
ドイツは紛争地域への介入には慎重で、2003年のイラク戦争では軍事制裁に加わらず、当時のブッシュ米政権との関係が悪化した。現在はアフガニスタンに派兵しているが、新たにイラクに派遣すれば、国民の反発も予想される。
フォンデアライエン国防相は「イスラム国の残忍さは容認できず、何としても止めなければならない」とする声明を発表した。
派遣期間は16年1月末まで。》(12/18 ベルリン共同)
来年は、権第3次安倍内閣が、集団的自衛権関連法案を作る予定で、アメリカの「間違った戦争」に参戦する国になるかどうかの分かれ目になるだろう。
今ほど、メディアにかかわるものの見識が問われる時代はないかもしれない。いっそう学び、考えていかなくては。
大晦日にあたり、ファレル・ウィリアムズ“Happy”PVのシリアの子どものバージョンをご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=S5wDVA9gDxg
はじめに「シリアの子どもの90%は学校に通えない」
「子どもの3分の1が負傷している」
「650万人が国内で避難民になっており、うち420万人が子ども」などの数字が示され、
そのあと「シリアの子どもはくじけない」(Syria’s children are resilient)というメッセージが流れる。
HappyのPVのパロディが世界中からユーチューブにアップされているが、パレスチナのガザもあれば、クルド地区のシリア人難民キャンプのものもあった。
踊ってる場合じゃないだろうという声もあるだろうが、絶望的な状況のなか、子どもたちの笑顔に励まされる。
2016年がこの子どもたちに希望の年になるよう祈ります。
みなさんも良い年を迎えられますように。