拉致工作機関を空から見る

takase222014-11-18

写真は、私の故郷のお寺の境内。
山門ともみじと銀杏。

用事で山形に帰る母親にうちのかみさんが付き添って行き、珍蔵寺(南陽市)にお墓参りにいった。そのとき撮った一枚。紅葉がすばらしかったとのこと。
今年、どこかで私も紅葉を見たいものだ。
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Mrサンデーで北朝鮮工作員を取り上げるにあたり、情報を整理していて、グーグルアースが便利なのと、解像度がとてもよいのに驚いた。
かつては、だいたいこの辺かなと見当をつけ、北緯何度、東経何度と注文して衛星写真を購入した。今はタダでどこでも見ることができる。

きょうは、日本人拉致を実行した工作機関をご案内しよう。
まず、グーグルアースGoogle earth をひらく。(これは簡単にインストールできる)
検索欄に「平壌」または「pyongyang」と書き込んで検索をクリック。
画面がズームインして、大同江沿いに広がる平壌が見えてくる。

街の北西にある順安(スナン)空港を探してみる。
滑走路があるので分かりやすいと思うが、画面下に、北緯と東経が出るので、
 北緯 39°12’00  東経 125°40’25 に合わせるとそこは空港だ。


画面右端のスケールでプラスマイナスしながら大きさを調整。
あるいは、拡大して見たいポイントにカーソルを合わせ、カチャカチャと左クリック2回してズームインすることもできる。

空港から平壌中心部に向かう道路に沿って南南東方向に下ってくると、すぐに東側に対南工作機関の広大な敷地が広がってくる。
亡命した元北朝鮮工作員はこう書いている。
順安飛行場を降りて平壌市内に入る時、左側に大きな放送アンテナが二つ設置された山が見えるが、その山を越えると金正日政治軍事大学の区域に入る」
金正日政治軍事大学は、平壌市兄弟山(ヒョンジェサン)区域鶴山(ハクサン)里と龍城(ヨンソン)区域新美(シンミ)里一帯に位置している。行政区域上はおそらく一つの都市といっていいほどの広大な地域だ」(安明進北朝鮮拉致工作員』P61‐62)

これがかの有名な北朝鮮最大の工作員養成機関金正日政治軍事大学」だ。一帯にあるさまざまな施設はみな工作員教育のためのもの。
2002年の訪朝のさい、小泉首相一行は、先ほどの道路を順安空港から市内に向かって南下したが、それが写真の左側、つまり西側を南北に通る道路だ。小泉首相は、日本人の拉致を実行した工作員の養成所のすぐそばを通っていたのだ。
 北緯 39°08’20  東経 125°45’00 
何か体育館と校舎のような施設が見えるだろう。学校かなと思うような。
これがかの有名な北朝鮮最大の工作員養成機関金正日政治軍事大学」の本校である。


この校舎では、横田めぐみさん、市川修一さんなど日本人拉致被被害者らしき人々が目撃されている。また、講堂での式典には、「よど号」グループも招かれていたという。

拉致被害者がこの辺を歩いていたのかと思って見ると、胸に迫ってくるものがある。
(つづく)