そこは「エボラ」との最前線だった

takase222014-08-30

雨が多くなり、急に涼しくなった。
かみさんは風邪をひいて「寒い、寒い」と言っている。
団地の前にたくさんのサルスベリが植えられている。炎天下が似合うサルスベリもそろそろ終わりか。

この団地の近くの武蔵国分寺公園で、毎年11月に「国分寺まつり」が開かれるのだが、そこに毎年ブースを出している「国分寺9条の会」が今年の参加を拒否されたという。
《市などでつくる実行委員会は、内容が政治的であることを理由としている。9条の会は「表現の自由のじゅうりんで、到底承服できない」と同日、実行委と井沢邦夫市長に参加を認めるよう要請書を提出した。》(東京新聞29日朝刊)
 この会は、2008年からまつりにブースを出し、憲法九条に関するパネル展やシール投票をしている。まつりは今年から、ブース出店者の募集要項に「政治・宗教的な意味合いのある出店」の場合は参加を不可とする文言が加わったという。
ひどく窮屈な世の中になっていくようで、気持ちが悪い。まつりに政治があったっていいじゃないか。民草は政治など考えるなというのか。
実行委員会は参加拒否の決定を撤回せよ。
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シエラレオネのエボラ多発地帯で取材していたジャーナリスト常岡浩介さんの取材映像が、あす31日のフジテレビ「Mrサンデー」(よる10時から)で放送される予定だ。
シエラレオネは非常事態になっている。学校は休校、市場やレストランなど人が集まるところは立ち入り禁止。
カイラフンへの途上で何度も検問にあい、体温を計られ、手を消毒させられたという。もちろん許可証を持っていなければ通してくれない。
排泄物や体液からに感染するため、体の接触を極力避けることが奨励されている。「国境なき医師団」(MSF)のセンターにいる医療スタッフ同士でも、握手、ハイタッチは禁物だとのこと。
これほど注意していても、先週、二人の外国人医療従事者が感染・発症した。常岡さんが取材中の出来事だった。
一人はWHOからのスタッフとしては初めての感染となったセネガル人医学者、もう一人は、初の英国人感染者となったボランティア看護師だ。
そこでは唯一の日本人、看護師の大滝潤子さんが治療にあたっている。同僚の現地スタッフがエボラに感染して亡くなったばかりだった。
まさにそこは最前線だった。

ジン・ネットが、常岡さんの取材をプロデュースしたのだが、ビザ、予防接種、取材許可、移動手段、宿泊場所などのいわゆる「兵站」が大変だった。
とくに空の便。乗れる航空会社が次々に無くなっていく。
先週、ケニア航空シエラレオネの首都フリータウンへの飛行機の乗り入れを中止。今週、乗組員がエイズ感染者を出している国への乗務を拒否するなどのトラブルを背景に、エアフランスが欠航を決めた。
植民地宗主国の英国はといえば、ブリティッシュエアウェイズはずっと前に欠航していた。欧米の航空会社で最後までがんばっていたエアブリュセル(ベルギー)もついに明日、あさっての欠航を決めた。外国のエアラインで飛んでいるのはロイヤルエアモロッコくらいか。
どんどん人とモノの流れが細くなって、西アフリカは孤立していく。