天安門の亡霊に怯える中共

takase222014-06-03

きょう北海道で37.8度(音更(おとふけ)町)の観測史上最高気温を記録したという。
朝の気温が7度だったそうだから、一日の気温差は30度にもなる。真冬にバンコクに行くようなものか。年配の人にはこたえるだろうな。
写真は八重咲種のドクダミ。ゴージャスな感じさえする園芸種だが暑さにはけっこう強そうだ。
・・・・・
明日の天安門事件25周年を前に、中国当局は締め付けを強めている。
人権活動家の身柄拘束などのほか、メディアへの妨害、脅迫が続き、北京駐在の外国報道機関の記者らで作る「駐華外国記者協会」がきょう、《中国公安当局による深刻な取材妨害が続いているとして懸念を示し、中国政府に抗議する声明を発表した》。(読売新聞)
朝日新聞天声人語は「5月35日」という隠語を取り上げた。
《中国で25年前に天安門事件が起きた。その日付「6月4日」は中国政府が最大級に敏感な語だ。ネットに書けば当局に削除される。監視をかわす隠語として広まったのが5月35日だった▼8の2乗という隠語もあった。8×8=64。すなわち6月4日の意味だが、どちらも今では使えないらしい。とりわけ習近平指導部の発足以来の言論封じは著しく、不都合なことは徹底して国民の耳目から遠ざけている▼「七不講(七つの語るべからず)」の指示も驚くばかりだ。人権などの普遍的価値や報道の自由といった内容を、大学で講じるのを禁じたという。「共産党の歴史的過ち」も含まれるというから、スターリン時代の全体主義を彷彿(ほうふつ)とさせる▼貧富の差、腐敗、少数民族、環境破壊……。それらを経済成長という壁土で塗り込めてきたやり方も限界に近く、恐れるゆえの言論弾圧だろう。》
社説でも中国への「国際的圧力」を要求するものが多くなっている。
《内部から変わらないとすれば、今の中国に軌道修正を求めるには国際的な圧力以外にない。
 米国をはじめ、日本、欧州さらにはアジア各国が一枚岩になり、強権政治に異を唱え続けざるを得ない。中国の民主化は今や世界の安定にとって欠かせない課題でもある。天安門事件はまだ終わっていない》(東京新聞3日)
25年経って、天安門事件の影はいまだ中国を覆っている。
あらためて、天安門事件とは何かを振り返ってみようとネットを見ると、「王力雄が記録した写真──天安門事件25周年に当たり」がきょうアップされている。
http://www.shukousha.com/column/liu/3149/
共産党を擁護」「中華を振興」などというスローガンを掲げていた笑顔の学生たちが、一転、銃で弾圧される。
連帯の気持ちをもって犠牲者を追悼したい