小保方さん「100年後」への貢献

takase222014-02-04

雪が降った。
湿気を含んだふわふわした雪だ。
娘の大学にラオスから来た留学生が、きょう、生まれて初めて雪を見たという。
ラオス語では雪を「ヒマ」という。タイ語も同じで、もとはサンスクリット語らしい。
娘はラオス語科に在籍しているのだが、ヒマラヤのヒマがここから来ていることはさすがに知らなかった。
「ヒマラヤは、ヒマと『蔵』という意味のアーラヤを合わせた言葉で、『雪の蔵』、たくさんの雪を貯めているところという意味だよ」と教えてあげた。
仏教の唯識で、「アーラヤ識」のアーラヤが心の奥深くにある「蔵」だと学んだのを思い出したのだ。
そのラオス人は雪を見て「きわめて美しい」と日本語でいったそうだ。冬の北海道にたくさんのタイ人観光客が来ているが、彼らにとって雪はあこがれだ。
私も東京に住んでいると、たまに降る雪は楽しみである。
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最近印象に残ったことば。
「数十年後とか100年後の人類社会の貢献を意識して研究を進めたい」
新型の万能細胞「STAP細胞」の作製に成功した話題の人、理化学研究所小保方晴子さんが会見でこういった。
ほとんどの日本人が、刹那的になっていて、遠い将来のことなど考えられなくなっているいま、この言葉は新鮮にひびく。
彼女の快挙はもう何度もメディアで取り上げられたので書かないが、少なくともここ数ヶ月でもっともよろこばしいニュースだった。また、彼女、実にかわいらしい、いい表情をしている。すぐにファンになった。

中学2年のときに読書感想文のコンクールで入賞していて、その全文を毎日新聞が公開している。
「私は大人になりたくない。日々感じていることがあるからだ。それは、自分がだんだん小さくなっているということ。もちろん体ではない。夢や心の世界がである」ではじまるこの感想文、なかなか読ませる。
http://mainichi.jp/feature/news/20140130mog00m040009000c.html

取材が殺到して研究の妨げになっているという。
邪魔をしないように。