今年は、これからもせわしくなりそうで、大掃除も忘年会も取りやめ。
年末年始も仕事で追いまくられそうだ。
せわしいときこそ、周りの自然に目を向けるようにつとめている。大きなものを忘れないように。
近所の庭の木。葉の落ちた枝が、よく晴れた空をバックにうつくしい。すっかり冬の風景だ。
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石丸次郎さんを取材するうち、いろんなところで、朝鮮総連がテレビ局に彼を出さないよう圧力をかけていることを知った。
石丸さん以外にも、李英和(リヨンファ)、高英起(コウヨンギ)、朴斗鎮(パクトジン)の各氏が総連の「ブラックリスト」に載っているという。そういえば、李英和さんや朴斗鎮さんなどはほとんどテレビで見なくなった。
「四人組」のうち、石丸さん以外に3人はいずれも元総連の幹部・活動家で、「裏切り者」とみなされるのだろう。
石丸さんの場合は、金正恩体制へのきびしい批判を続けていることもあるが、それよりも北朝鮮国内にいる10人のパートナーを支えていることが問題とされるようだ。パートナーたちから送られた内部映像や電話音声は、石丸さんによって日本、韓国をはじめ広く世界に広められる。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20110113
総連にしてみれば、石丸さんが北朝鮮国内の「裏切り者」の発する情報を広めているということになる。そして、その情報の影響力は非常に大きい。
テレビ局が石丸さんのパートナーの内部映像を使うと、すぐに総連の某幹部からテレビ局の担当幹部に「文句」が来るという。これがテレビ局内を萎縮させ、「効果」が出ているというのだ。
石丸さんから提供された北朝鮮国内映像を番組で使ったら、上司に「総連がやかましく言ってくるので、次からは考えてくれ」といわれたと、その担当者から私は直接に聞いた。この人以外にも、在京のテレビ局の報道部門で仕事をする数人に聞き「圧力」を確認できた。私が直接に聞いた知り合いは3つの在京局だが、総連のクレームに多かれ少なかれ「配慮」するのは、どの局も「横並び」でやっていることだという。
彼らによると、この圧力が目に見えて効いてきたのは、ここ1年ほどのことだ。
いったいなぜ、そんな「圧力」が「効く」のか。
圧力の背景には、あの「日本人遺骨問題」があった。
(つづく)