籾井会長はNHKのモミジョンウン?

takase222014-02-08

都知事選も大詰め。
ゆうべ、渋谷の編集スタジオからの帰り、ハチ公前を通りかかると、宇都宮健児候補の街宣をやっていた。街宣車の上で応援演説をしていたのは福島瑞穂。ざっと200〜300人のサポーターでそれなりに盛り上がっていた。ただ、彼女では逆に票が逃げるかも。
このあと雨宮処凛が演説したらしい。聞いてみたかったが、同業の制作会社社長との会合に急ぐのでパス。
きょうは天気予報どおり、朝から大雪。
吹雪が東京で見れるとは。都心で20センチ超の積雪は20年ぶりだという。20年前はバンコクに住んでいたので大雪の記憶はないが。
駅まで行こうとして、長靴を持っていないことに気づいた。スニーカーで出かけたものの、膝下まで雪に埋まる。土曜なので車が走っておらずワダチがないので、歩きにくいことこの上ない。人通りがほとんどない道で親子連れとすれ違い、どちらからともなく「こんにちは」と挨拶。まるで山歩きのようだ。
夜も降り続くようだが、投票率が低くならないか心配だ。
・・・・・・
佐村河内 守(さむらごうち まもる)の詐欺事件には驚いた。
聾者という障害、広島生まれという出自とミステリアスな雰囲気で売り出した彼は詐欺の才能は一流だった。美談こそあやしいというのは世の常だが・・
これは今週号の「週刊文春」のスクープだ。
テレビや新聞が扱わないネタを暴露する点で、週刊誌はやはり存在意義があるとあらためて感じる。古くは田中角栄の、また日共の野栄参三のスキャンダルも週刊誌発だった。
今週号には、「舛添要一投票直前スキャンダル」と題する記事も
政党助成金で2億5000万円の借金を返済したという疑惑だ。先月21日に表に出ていたのだが、新聞・テレビではほとんど報じられてこなかった。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20140121
ようやく部数の多い媒体で書かれたが、もう遅い。

週刊新潮」の今週号には、「『朝鮮総連』が出演NGを根回しで画面から消えた4人の有識者」という短い記事が載っている。
朝鮮総連がテレビ局に、都合の悪いコメンテーターを排除するよう圧力をかけているという内容。
どうやら、このブログに12月に書いた「石丸次郎をテレビに出すな!」をもとに取材を進めたようだ。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20131224
記事によれば、テレビ局に圧力をかけてくるのは朝鮮総連国際統一局の徐忠彦局長。朝鮮総連のトップ許宗萬議長の娘婿だという。
排除対象の一人、関西大学李英和(リヨンファ)教授はこうコメントしている。
「NHKを始め、東京のテレビ局は総連の言いなりです。昨年春からインタビューを受けても、使われないことが多くなった。それで記者に聞いたところ、総連の圧力があったことを知りました。私が急にテレビに出なくなったので、全国に散らばっている教え子たちが心配して“死んでないですが”という生存確認の電話が来るようになりました」
「自由に取材ができない国でこそジャーナリストの本分が発揮されなくてはならないのに、彼らは北朝鮮がお膳立てしたヤラセ取材しか行っていない。これは報道機関として自殺行為ではないでしょうか」
もちろん、完全に総連の言うなりになっているわけではなく、がんばって圧力をはねのけようとしている人たちもいるのだが、圧力が「効いている」のは確実だ。

放送内容への圧力という点では、NHKが問題だ。
会見での「暴言」問題を引き起こしたNHKの籾井会長を、参議院予算委員会有田芳生議員が追求した。有田議員は、百田、長谷川両経営委員の発言とともに、ラジオ番組で、出演者に都知事選の選挙期間中、原発に触れないよう要請した問題を取り上げた。
《籾井会長は5日の参院予算委に出席。民主党有田芳生議員が、NHKのラジオ番組で原発問題を話そうとした東洋大の中北徹教授がテーマ変更を求められた問題を質問した。すると籾井会長は「選挙期間中の番組は公平性を期す必要があり、テーマの変更を求めた」と、自身の関与をアッサリ認めたのだ。》(日刊ゲンダイ
有田議員は、2005年以前の海老沢会長独裁体制が再来し、自己規制や萎縮が蔓延するのではないかとNHK内部で憂慮する声があると指摘した。
海老沢氏は「エビジョンイル」とあだ名された独裁者。日刊ゲンダイはすでに籾井会長を「NHKのモミジョンウン」と名づけた。
テレビに対する「圧力」について、もっと関心を高め、国民が注視していく必要がある。