情熱大陸「ジャーナリスト石丸次郎」放送さる

情熱大陸」《ジャーナリスト石丸次郎》が22日放送された。
張成沢粛清で超多忙の石丸さんを21日までカメラで追い、21日深夜の石丸さんのツイッターも紹介した。編集スタジオで久しぶりにカンテツした。
ビデオ編集スタジオに21日朝10時に入って、テロップが入り終わったのが放送当日22日の朝7時。モザイク入れなどの処理があっていつもよりはるかに時間がかかった。しかし、北朝鮮で取材する石丸さんの「パートナー」たちの命にかかわることなので、慎重に何度も確認しながら顔を隠さなければならない。
その後、別のスタジオで音声編集、9時からナレーション録り。放送用テープが仕上がったのが14時。できあがったテープは大阪の毎日放送に納品しなくてはならない。テープを持ってスタッフが東京駅にダッシュ。ぎりぎりで毎日放送に持ち込んだ。
番組冒頭、いきなり朝鮮中央テレビのアナウンサーが「犬畜生にも劣る・・」と張成沢粛清を伝えるシーンが出てくる。「情熱大陸」にしては異色の作品になった。
反応が心配だったが、友人、知り合いには好評だった。
番組HPに寄せられたツイッター文面をいくつか紹介する。
《なんか今日の情熱大陸凄すぎる!》
《今日の情熱大陸は緊張感あるな(・_・;)》
《そんなにひどい世の中に生きて、人々のために正しさを貫けるのは、すごい勇気だと思う。正気を失いそうだ。》
《緊迫感あるなぁ。これが本当のジャーナリストか。》
《近くて遠い隣国の現状に、体感したことのないショックを受けた30分だった》
《ジャーナリストはナショナリズムの火消しにならなければならないって。命は賭けないけど、人生賭けてるって。かっこいいです石丸次郎さん。》
《今日の情熱大陸は非常に貴重なものでしたね(いつも貴重ですが)。特に隣国との摩擦が大きくなってる昨今ではもっと広く知られ、評価され、そして伝えられるべきだと思いました。》
《いやー、大変だけど命張った仕事。 隣人なのに何も知らない、分からないなんて…。緊迫した北朝鮮情勢。マスコミはもう少しこういう情報を世間に知らせて欲しい。 私もこんな仕事したい。》
《隣人。隣国ではなく隣に住む庶民を見つめる石丸次郎さんの視点はとても重要な気がする。隣国という表現は、国という漠然とした総体的なイメージで一括りにしてしまう危うさがあるが、あくまで人にフォーカスする視点は凄く大事だと思う。》
《抱え込んでたって何の役にもたたないか。本当に身につまされる言葉、俺も積極的に考えてること、やりたいことをアウトプットしなきゃだな》
《「ジャーナリストは情報を世の中に出さなかったら、何もやったことにならない」「情報を抱え込んでいてもしょうがない」特定秘密保護法が制定されようが、ジャーナリストがやることは変わらない。情報を足で稼ぎ、市民に広げること。ジャーナリストの使命を忘れてはいけない。》
《ジャーナリズムはナショナリズムの火消し…命はかけないけど人生かけてる云々心に残る言葉が。金正恩は指導者から支配者になったと言う言葉がこれからのかの国の行く末を暗示しているかの様だ》
《『…この仕事に命かけることはできないけど、人生はかけてる。』なんか一日たってだんだんじわじわきてる。いい仕事してる人の言葉だな》

石丸さんの姿を真正面から受け止めてくれている。
こういう人がいるのをぜひ知らせたいとこの企画を始めたのが2年前。
取材するなかで、あらためて石丸さんを「得がたいジャーナリストだな」と思い、尊敬の念を強くした。
やってよかったと心から思う。
放送後の深夜、石丸さんから電話。
「かっこ良すぎて、恥ずかしいわ」
でも、本当にかっこいいのだから、しょうがない。