クラウドファンディングで1400万円が!

先日、映画『ハーブ&ドロシー』の続篇『ふたりからの贈りもの』の上映に、監督の佐々木芽生さんが、クラウドファンディングで募金をつのっていることを紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130208
結果は、なんと1400万円!以上があつまって大成功に終わった。日本のクラウドファンディングの最高額だそうだ。
それしても、佐々木芽生さん、初監督の映画が多くの賞を受賞するヒット作になり、さらに第二作の製作・上映と、次々に輝かしい成功を収めてきた。すごい!
第一作の撮影がまだ終わっていないころ、一緒に飲みながら、「ほんとに映画できるかしらね」と不安そうに言っていたのがウソのようだ。なにせ、映画など作ったことがないど素人が監督をやるというのだ。貯金をすべてはたき、制作費の寄付を懸命につのったりもしていた。人生を賭けた挑戦だったのだ。
以下、佐々木さんからのお知らせから。
《2013/03/03 10:07
コレクタ―のみなさま
3月1日でクラウドファンディングが、正式に終了しました。
ファンディング期間を16日間延長して、最終的には915人の方々から合計14,633,703円が集まりました。当初の目標金額を大きく上回っただけでなく、日本のクラウドファンディングの歴史に残る最高金額達成となりました。(略)
3月30日の公開に向けて、公開事務局では、フル稼働で準備を進めています。今回のファンディングの成功のおかげで、 宣伝活動にも十分な費用をかけることができ、その成果が大きく現れています。すでに100近い媒体でとりあげられ、3月〜4月にかけて全国で20近い上映やトーク・イベントも企画されています。
ドロシーの来日準備も着々と進んでいます。10日弱の旅程で、東京、札幌、大阪、京都を訪問するという過密なスケジュール。ドロシーは、NYからの14時間という長時間フライトを心配しながらも、日本訪問を心から楽しみにしています》
さらなる成功を!
・ ・・・・・
先週の朝日歌壇、松田わこさんが入選。
(新聞を毎日ちゃんと読んでいないので、いつも遅くなってしまいます)
わた雪が私のほっぺでとけてゆく私にちょっと甘えたあとで
                 松田わこ

アメリカの郷さんも。
たんぽぽの葉を「食えるから食え」と言うベトナム人に習って食った
                 郷 隼人

刑務所の中にはいろんな国籍の人がいるのだろう。ベトナムではゴムの葉など、意外な葉を食べる。屋台で雑草のような葉っぱをたくさん入れてフォーを食べたのが懐かしい。
ユニークな歌を詠む上田結香さんは今回こんな歌を。
数日前運動会で日焼けすると気にしていたのにママ友の自死
                 上田結香

あまりにリアルで痛ましい。いろいろ考えてしまう。
今回、もっとも印象的だった歌は;
アフリカが噛みついてくる飢餓の子の大きな目玉全部悲しみ
               小倉太郎

「アフリカが噛みついてくる」。この表現は強烈。忘れられない一首になりそうだ。