ちょっとご無沙汰だったが、前の前の朝日歌壇（10日）に、私のお気に入りの上田結香さん（東京都）の歌が２首入選している。
「ボルネオで何をするの？」と聞かれるがわかってないなぁ何もしないのさ
磨き終えたグラス再びこすりつつ聞かないふりしてくれるマスター
「朝日歌壇」は採用率２％だそうで、こうして選ばれ続けるのはすごいことだ。
常連の松田わこさん（富山市）、先週の歌壇でこんな歌が選ばれた。
いつしても何度やっても幸せだ制服のリボン結ぶ練習現代の機微を
わこさんももう中学生か。
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夕方、ある人に呼び出されて新宿歌舞伎町へ。
駅の構内が人であふれている。東口交番前までたどりつくまでに、何度も人につかえて立ち止まった。
そばを歩いている若い女性が連れに「なんでこんなに人がいるの？」と話していたが、私も同じことを言いそうになった。外に出て振り返って見ると、駅から吐き出される人並みの密度に驚く。とにかく人が多い！
朝刊に『2050年、国土の6割が無人に』という見出しの記事が載っていた。
「国土交通省は２８日、２０５０年になると、人口減少で日本の国土の約６割が無人になるという試算を発表した。いまよりも無人地域が２割近く広がる。（略）今は約１８万平方キロメートルに人が住んでいるが、５０年にはその２割で人がいなくなり、６割で人口が半分に減るという。無人の地域は全体の約５３％から約６２％に広がる計算だ。」（朝日）
東京に住む人は、私のような地方出身者であっても、過疎化など地方のかかえる問題を忘れがちになる。目の前にいやになるほど人がいるのだから。
自戒しなくては。
歌舞伎町に歩いていくと、外国人の多いこと。チャイニーズ、コリアンの会話にまじって、最近はタイ語をよく聞く。先日、バンコクからの帰途、機内の半分以上がタイ人でびっくりした。
タイではここ数年、日本へのツアー客が次第に増え、去年7月、ビザ免除になったことでブームになっているという。
私がタイに赴任した80年代前半、人々はまだ貧しく、日本に来るタイ人といえば「じゃぱゆきさん」。日本への観光ツアーが流行になるなど想像できなかった。
いま、海外旅行先の人気は日本が一番だという。
私にとってタイは第二の故郷。うれしいことである。
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さて、歌舞伎町で会ったのは、２人の元暴力団員の日本人と３人の中国人。
一人は一見、好々爺のおじいさんだが、広島出身で、映画『仁義なき戦い』の登場人物のモデルとされた人。
中国人の一人は、ウラの社会では伝説となった人物。
はじめは、「安西マリアが死んだ」話題から、彼女の後ろ盾だった暴力団「共政会」の竹野氏がどうした、なんとか組のだれそれがフィリピンに逃げている・・
さらには、著名政治家の某がやばい筋から何億円借りて返せなくなっていろといった、日本の政治にかかわる大事な問題も出てきた。
どんな話があったか、書ける範囲でおいおい紹介したい。
