脱原発世界会議開催

takase222012-01-14

きょう、「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」(会場:パシフィコ横浜)に行った。
《世界約30カ国の専門家や市民が原発について考える「脱原発世界会議」が14日、横浜市西区で2日間の日程で始まった。ピースボートなど6団体でつくる実行委員会によると、初日は約5000人が参加した。(略)
 期間中は約100のテーマ別部会が開かれ、各国の自然エネルギー活用策について討論したり、ドキュメンタリー映画を上映したりする。15日は福島県南相馬市桜井勝延市長らが参加する「脱原発・首長会議」があり、「脱原発世界宣言」を採択する予定》(毎日新聞
参加者が多いこと、とくに若い人が多いことに驚いた。
大小さまざまなイベントに加え、廊下やロビーには市民団体のブースが出され、夜まで人がたえない。世の中は確実に変化しているなと実感した。
海外から100人の専門家が招かれ、写真のように、分科会ではお目当ての人を囲んで意見交換していた。めったに見られない、熱のこもった分科会だった、。
右にいる水色の服の女性は、ドイツのミランダ・シュラーズ(Miranda Schreurs)さん(政府の環境諮問委員会委員)で、メルケル首相に脱原発への方向転換を助言した人だ。この人、日本語が非常に流暢だということもあって、私の出た分科会では一番人気だった。
苦言を呈すると、大規模な国際会議なのに、スタッフの主体はボランティアで、ノウハウを持っておらず、運営が全く追いつかない。開会が30分近く遅れただけでなく、各国から来た取材陣への対応をプレスセンターが仕切れず混乱。私はプレスセンターには頼れないと判断、自分で勝手にゲストを廊下などでつかまえてインタビューした。
私は、会議に出てとてもためになったし、もっと勉強してメディアで知らせていきたいと思った。やるぞ。
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さて、きのうまで紹介した、東電の「撤退要請」についてだが、結果的には、菅首相が「逃げるな」と体をはって止めて最悪の破局を免れたことが分かった。菅以外の政治家が、作業員の撤退もやむなしとの思いに傾きつつあったことを考えると、菅の決断はたたえられてよい。
これは、作業員や現地スタッフに、いったん事が起きたら「死んでくれ」と指示したことになる。
「一人の命は地球よりも重い」と言った政治家がいたが、国家のリーダーは場合によっては「死んでくれ」と言わねばならないのだ。非常時、とくに戦争のときはそうである。
(「戦争にならないようにするのがリーダーの責任ではないか」という声が予想されるが、この社会では、想定外の非常時が起こりうるのである。また、私はリーダーの心構えの話をしているので、これには反論しない)
政治家といえば、私の尊敬するローマの哲人皇帝、マルクス・アウレリウスを思い受かべる。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20070905
彼の時代、すでにローマ帝国は下り坂になり、内憂外患に悩まされていた。北からゲルマン人が南下し、アウレリウスは何度も遠征してゲルマン人と戦った。
「神々を畏れ、人を助けよ」と自らを制し続けた彼は、どう戦争にのぞんだのか。
憎い蛮人どもを皆殺しにせよ!
とでも言ったのだろうか。ずっと疑問だった。
ある本に、アウレリウスが、これから戦闘を行なおうとするとき、兵士に語った言葉が載っていた。
それは驚くべき内容だった。
(「CMまたぎ」のようですみません。癖になっているのかな)