きのう、ある駅で、震災の募金を訴える一団をみた。
これが、どうもくさい。
拉致被害者を救おうとか交通遺児を助けようなどという名目で、募金詐欺をやる集団がいるが、その匂いがする。大げさで哀れを誘う口上もくさいが、そろいのヤッケに大きくNPOとだけ書いてある。
普通、NPO法人がこんなヤッケを着るだろうか。
大災害のあとに、募金詐欺に注意しなければならないとは・・・。
ところで、ホリエモンこと元ライブドア社長の堀江貴文氏の実刑判決が確定し、収監されることになった。
今朝の日経には「堀江被告の事件が問うもの」という社説が載った。要は、「ライブドア事件が日本の株式市場に与えた傷は深い」と断罪する内容だ。
第二審から弁護を引き受けたのが、弘中惇一郎弁護士だ。
堀江氏には、10日放送の「情熱大陸」で弘中惇一郎弁護士を取り上げたさい、インタビューで登場していただいた。
弘中さんは、事件の本質をざっくりと大きくつかむ能力に長けている。
例えば、村木厚子さんが起訴された郵便不正事件。
「厚労省が『省ぐるみ』でやったという検察のストーリーがそもそもおかしい。省ぐるみなら、上から下まで了解の上なのだから、不正な証明書じゃなくて本物を出せばいいわけですから」
小沢一郎氏の事件。
「04年の土地購入を05年分に記載したことと、小沢さんからお金を借りたことを収支報告書に記載しなかったこと。この二つについての文書記載不正確罪なんです。『政治と金』の問題なんかじゃない」
きょう水谷建設元社長が、小沢氏側に公共工事受注への謝礼として1億円払ったと東京地裁で証言したというニュースが流れた。
これは小沢氏自身の裁判ではなく、資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた石川知裕氏ら元秘書３人の公判での証言だ。
小沢氏自身の起訴状では、この金の流れは問題にされていない。立件できないとみて、弘中さんのいう文書記載の件だけを取り上げている。
これからの裁判での攻防に注目したい。
さて、ホリエモンの事件とは何か。
私もよくわからない。刑務所に2年半も入らなければならないほど「悪い」ことをしたのか。
弁護団長の弘中さんに、先日の飲み会で聞いてみた。
（つづく）
